独立FPの独白ブログ

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人類 VS ウイルス

録画してあった「NHKスペシャル・人体VSウイルス 」を観ました。その内容は非常に興味深く、また有益でありました。番組の副題は「驚異の免疫ネットワーク」です。

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人体内には40種類以上もの免疫細胞があり、それぞれが異なる機能を担い免疫ネットワークを構築して、侵入してくる細菌やウイルスと戦ってくれている。免疫とはとても有難い、頼もしい存在です。その免疫の仕組みと動きはとても複雑かつ精緻であり、様々な対応策が私たちの体内で行われていることには驚愕してしまいます。

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下の画像は免疫細胞の一種「キラーT細胞」がウイルスを攻撃しているところ。頼もしい限りですが、しかし増殖することしか目的の無いウイルスは、これまた必死に免疫システムを搔い潜り、あらゆる対抗策で攻撃し続けます。更なるウイルスの攻撃に対して次の手を繰り出す免疫細胞。そうした激しいナノレベルの攻防が人体内では繰り返されているそうです。

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 その戦いの際に体内で分泌されるサイトカインというタンパク質が増えすぎることがあり、その結果として血管内に血栓ができてしまい、肺血栓症を発症するケースが少なくないそうです。また、血栓が脳に行ってしまえば脳梗塞などにもなるのです。5月にコロナで亡くなった友人の遺族からも、入院中に脳梗塞も発症していたとお聞きしました。一筋縄ではいかぬコロナウイルスの強靭さに身が震える思いがしました。

迷走するばかりと感じる国の対応、何が正しいのか判断が難しい様々なウイルス情報、「ただの風邪だから大丈夫」と根拠なく強がる、あるいは意味なく開き直る困った輩の存在。結局自分と家族を守るのは免疫力と常識的な判断力の維持しかないようです。

本当に安心できるためには、みんなが感染しての集団免疫を待つしかないのでしょうか・・・?