2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧
前回紹介した通り、父が多くの日常の雑事を取り仕切るようになり、母の「一人では出来ないこと」が少しづつ増えてゆく日々が続いていたようです。しかしそのことに私が気が付いたのは認知症の診断を検討し始めた頃でしたから、時すでに遅しだったのだと思い…
父は大手メーカーの営業職を長年勤めたサラリーマンであり、昭和の高度経済成長期の企業戦士として生きた所謂会社人間の一人でした。出張や単身赴任でほとんど家にはおらず、東京勤務の時代も接待やらなんやらで毎晩飲んで帰る日々。土日や夏休みなどの時期…
私の両親はともに大正生まれで、都区内の住宅街で二人で暮らしていました。年齢相応に父は耳が遠くなり、母は記憶力がだいぶ弱くなっていましたが、大病で長期入院をすることもなく過ごしていました。週に一度のかかりつけ医の診察にも、ほぼ毎日のスーパー…