独立FPの独白ブログ

この世界を少しでも美しい姿で後世に引き継ぎたい!

大好きだった!白土三平先生

またまた去年より早い(?)速度で年末がやって来ましたが、今年も多くの著名人が亡くなっています。さいとうたかを白土三平両氏という漫画界の巨星2人も亡くなりましたが、私が少年時代にとても強い刺激を受けたのは白土三平先生です。
小学校5,6年生のころ、仙川駅から学校に向かう商店街にあった貸本屋に時々通って、漫画や劇画本を借りていたのでしたが、その中で白土三平作品を見つけたのだと思います。

「忍者武芸帖~影丸伝」は発行後・貸本屋での供給だったようですが、その後小学館のゴールデンコミックスで再発売されました。小学6年生の私は毎月2巻づつの発売を待ちわびて、胸ときめかせて自転車で本屋さんに走った記憶があります。表紙がボロボロになった全12巻が下の画像です。

f:id:fpclu:20211212144555j:image

同じころ発売開始の月刊漫画誌「ガロ」で連載された「カムイ伝」もその後ゴールデンコミックスから発売されたものの、中学生の小遣いでは買いきれず、単行本となってから、ある夏休みに例の貸本屋さんで少しづつ借りて読破したものでした。内容は子供の私には少しシビアだったと思いますが、夏休みの宿題そっちのけで夢中になりました。

「第二部に続く」はずだったのですが、何年も経ってようやくビックコミックで連載開始したカムイ伝第二部は私の想像を大きく超えて別物としか思えず、私の中では貸本屋での21巻(及び初期のカムイ外伝)でカムイは完結しています。「変異抜刀霞切り」で疾走する姿を懸命にまねして描いたものでした。懐かしい!

 

その後も白土作品には無条件で引き込まれ、真田剣流、風魔、シートン動物記、忍法秘話、2年寝太郎、サスケ、ワタリ、カムイ外伝と読み漁りました。

多くの白土作品は歴史の勉強になったというより、人間社会には「オモテとウラ」が確実に厳然と存在する、というようなことを子供ながらに学んだような気がします。

ご冥福をお祈りします。