独立FPの独白ブログ

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その昔、会社は「半ドン」だった

NHK総合テレビには欠かさず見ている番組が多いけど、「日本人のおなまえっ」もその一つ、毎回録画して必ず見ています。この番組が飽きないのは「お名前」を人の姓名に限らず様々な「事物の名称」にまで拡大適用して、他分野にわたる雑学の紹介となっているからでもある。「チコちゃん」とのカブリ回避も大変じゃないのか・・なんて余計な心配をする私ですが、物事の名前に注目することでそれらの由来や起源や本来の意味などを深堀することになるので、たぶん大丈夫なのでしょう。

 

先日見た「日本人のおなまえっ」のテーマは全国の祭りのお名前でありました。そこで青森のねぶた(ねぷた)祭の次に登場したのが「博多どんたく」でした。前述のとおり博多には3歳までしか住んでいなかった私にはどんたくの記憶はまったくないですが、意外な事実に感心した次第です。

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どんたくの語源はなんとオランダ語で休日を意味する「ゾンターク」だとのことでした。なぜ博多の庶民の祭りが「どんたく」となったかについてはネットで検索して頂くとして、この「どんたく」から派生した言葉に私は驚いたのです。それが「半ドン」です。番組出演者の最若年であるハライチの澤部氏はこの言葉を知らないようでした。

 

私のサラリーマン時代の初めの頃・数年間にはまだ完全週休二日制を採用している会社は少なく、多くが土曜日半ドンでありました。土曜日午前中だけの勤務、土曜日は半分休日だから「半分のどんたく(ゾンターク=休日)」、つまり「半ドン」だったわけなのです。ただし、この半ドンも最初は月に2回だけで、数年後に毎週となり、そのまた数年後に週休2日となったように記憶しています。なんともお休みは貴重なのでした。有給休暇など使った覚えもないし、時代ですな・・・。

 

この語源になるほど~と思いつつ、あの頃の雰囲気を思い出しました。
半ドンの土曜日は何となくのんびりした気分、開放感に包まれていたように思います。
朝の通勤電車は平日よりかなり空いており、得意先に出かけることもほとんど無く、事務処理とか来週の予定作りとかがメインで、社内の先輩諸氏もみなホンワカした感じ、ナンといっても「明日は日曜日!」なのですから。

 しかし残念ながら、この貴重な土曜日の午後が有効活用されていたわけでもないという悲しい現実もありましたね。上司から麻雀に誘われ、断るなどの選択肢は無く、13時から19時くらいまで卓を囲み、その後の流れで飲み屋へ直行・・・・ということも少なくなかったのです。今の若いサラリーマンさんには理解不能かも知れませんが、当時はそんな感じだったのです。私の会社だけ、または私の所属部だけだったなのかな・・・??

 

近頃「半ドン」は死語になりつつあるようだと感じ、ふと思い出したんですが

「プレミアム・フライデイ」って今どうなってますか~・・・?