独立FPの独白ブログ

この世界を少しでも美しい姿で後世に引き継ぎたい!

読書

■時間と人生

ターン (新潮文庫)作者: 北村薫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2000/06/28メディア: 文庫購入: 20人 クリック: 636回この商品を含むブログ (177件) を見る北村薫というひとを初めて知ったのは、国産本格ミステリをもっと知ろうとあれこれ読み始めた数年前で…

■もうひとつの日本

もうひとつの日本は可能だ (文春文庫)作者: 内橋克人出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/12メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 16回この商品を含むブログ (8件) を見る 既にブログでもHPでも紹介済みですが、このたび文庫版の新発売に際して、しつこく…

■左翼と右翼と天皇制

天皇と日本のナショナリズム_神保・宮台マル激トーク・オン・デマンドIV作者: 神保哲生,宮台真司出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2006/11メディア: 単行本 クリック: 23回この商品を含むブログ (22件) を見る 先日、ある保険代理店の先輩と二人でお酒を飲ん…

■ウワサの「噂」

噂 (新潮文庫)作者: 荻原浩出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/02メディア: 文庫購入: 8人 クリック: 59回この商品を含むブログ (175件) を見る 荻原浩というと「明日の記憶」という小説が渡辺謙プロデュース&主演で映画化されて話題となった最近の売れっ…

■地下鉄(メトロ)に乗って

地下鉄に乗って (講談社文庫)作者: 浅田次郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 1999/12/01メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 26回この商品を含むブログ (185件) を見る 先月から公開されている映画の原作、浅田次郎著:『地下鉄(メトロ)に乗って』の文庫本…

■4冊目も当たり!

クリスマス黙示録 (新潮文庫)作者: 多島斗志之出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1996/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (6件) を見る多島 斗志之をはじめて知ったのが「不思議島」という創元推理文庫の復刊版で、2冊目に読んだのが「症例A」とどちらも…

■悪魔のサイクル〜ネオリベラリズム循環

悪夢のサイクル―ネオリベラリズム循環作者: 内橋克人出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/10メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 22回この商品を含むブログ (16件) を見る 「もうひとつの日本は可能だ」という本に2年近く前に出会ったときの驚きと恐怖…

■多島斗志之の2冊目は大当たり!

症例A (角川文庫)作者: 多島斗志之出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2003/01メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 83回この商品を含むブログ (76件) を見る少し前に、2冊目はなかなか難しいという日記を書きました。初めて読んでこれはと思った作家の2冊目…

■資本主義の本質

大学1年生の必須科目のひとつに経済原論がありました。この講義について記憶していることは、微分・積分の数学知識、標準偏差などの統計知識の基本すら理解できていない純文科系の私には、理論経済学は理解不可能だという挫折感のみでありました。また、も…

■奪われる日本

奪われる日本 (講談社現代新書)作者: 関岡英之出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/08/18メディア: 新書購入: 2人 クリック: 4回この商品を含むブログ (29件) を見る関岡英之氏がベストセラーとなった「拒否できない日本」の続編ともいえる新書を今度は講談…

■2冊目はなかなか難しい

未知だった作家の面白い本に出会うと、当然のことながらその作家の別の作品をすぐに読んでみたくなります。2冊目も3冊目も面白い、となればこれはもう「最近○○さんの小説にはまってます」ということになりますね。 ところが、初めの1冊に引き続いて2冊目…

■『不思議島』

〜多島斗志之コレクションに期待!!本の面白さを伝えるのは難しい。だからこそれだけで飯を食べている人すら存在するのでしょう。つい最近読んだ 多島斗志之著・不思議島 は大変に面白かった。何がって、んんん全部です。ってな具合です。 少し前に日記に書…

■天童荒太を初体験

1986年 『白の家族』(栗田教行名義)で第13回野性時代新人文学賞 1994年 『孤独の歌声』で第6回日本推理サスペンス大賞優秀作 1995年 『家族狩り』で第9回山本周五郎賞 2000年 『永遠の仔』で第53回日本推理作家協会賞長篇 これが、天童荒太氏の文学賞受賞…

■ゲッペルスの贈り物

ゲッベルスの贈り物 (創元推理文庫)作者: 藤岡真出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2001/08メディア: 文庫 クリック: 142回この商品を含むブログ (54件) を見る書店で平積みされていたこの本のタイトルに何か惹かれるものを感じていました。 作家である藤…

■海外ミステリの限界

海外の小説の場合には、オリジナルがどんなに素晴らしい作品であっても、その翻訳家の力量次第で駄作になってしまうこともありうる、これが翻訳本の恐ろしいところです。 かなり昔のことですが、シドニーシェルダンという作家の一連のベストセラー小説が大々…

■『ABC殺人事件』再読。

おそらく30数年年ぶりではないかと思いますが、クリスティの「ABC殺人事件」を新訳版で読みました。ストーリー展開も結末もすっかり忘れていて、本当に読んだのかどうかさえ判然としないような有様でした。 「古きよき時代の推理小説」気分を味わうには充…

■もうひとつの日本

もうひとつの日本は可能だ作者: 内橋克人出版社/メーカー: 光文社発売日: 2003/05/23メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (7件) を見る 近いうちに書こうと思っていても、テーマが重たくてなかなか始められないのが市場原理至上主義への反論…

■ミステリの読み方

GW最後の日のテーマは読書ということで・・・ ミステリ小説を読むのが好きですが、本を読む速度が遅いため(文庫でも1頁1分以上掛かることがある)、できるだけ沢山の色々な本を読みたいと思うと、面白い小説でも何度も読み直すということはほとんどあり…

■貫井徳郎のミステリ

プリズム (創元推理文庫)作者: 貫井徳郎出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2003/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 20回この商品を含むブログ (97件) を見る2年ほど前に貫井徳郎の「慟哭」を読んで以来、この作家が気にはなりつつも、あの少々硬めで、…

■高野和明「K・Nの悲劇」

ほとんど文庫本と新書しか読まないのは何もお金がないというだけの理由ではありません。経済的な問題だけなら、図書館を利用すればよいことですから。 電車の中で立って読むときには片手で持てる大きさと軽さが重要だし、寝床で横になって読むときもやはり小…

■日本らしさとは?(国家の品格)

所謂ベストセラー本を買うことについて、私はかなり抵抗を感じるほうです。 有名ラーメン店の店先に行列をつくるのも嫌い(時々やってしまうのですが)ですし、大勢のひとがいっせいにラジオ体操などしている光景を見るとぞくぞくしてしまいます。 「皆が同…

■早く次が読みたい!「20世紀少年」

浦沢直樹氏の「20世紀少年」の第21巻を先週買いました。 「ともだち」がいよいよ自らの行状を語り始めようとしているようですが、なかなか、そうすんなりとは行かず、相変らず引っ張られ続けているわけです。 前の巻から約3ヶ月待ってやっと買ってきては3…

■週間新潮創刊号

週刊新潮は明日発売です という子供の声のコマーシャルを知っている人はおそらく私と同年代以上か若くても40歳台前半までではないかと思います。 小学校高学年頃には、よく父が家に持ち帰っていた週刊新潮を、そのお色気ネタなどを目的にひそかに盗み読み…

■何度も言いたい必読の書!!

拒否できない日本 アメリカの日本改造が進んでいる (文春新書)作者: 関岡英之出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2004/04/21メディア: 新書購入: 18人 クリック: 150回この商品を含むブログ (165件) を見るこの本は以前に一度ブログで紹介したあと、とりあえ…

■心を扱うミステリ

松岡圭祐著:「催眠」「後催眠」「カウンセラー」(心理カウンセラー嵯峨敏也シリーズ)と3冊続けて読んでしまって、これは昨年の森博嗣氏のS&Mシリーズに続いて、同一作者10冊連続ハマル症候群に罹ったかなと思いました。 買い込んである松岡・本は千…

■アメリカ保守革命

ブッシュ政権のアメリカがあれほど乱暴に戦争を始めてしまったのは、ただ石油利権や市場開放の経済的利益のためだけでは無いのではないかと思っていました。 世界全体を自由主義化すること、民主化させることが唯一の世界正義だと本気で信じているらしい人達…

■松岡圭祐にはまるかも

ここ3〜4年は国内のミステリばかりを読んでいます。FP情報関連の本と、30年遅れで目覚めた政治や国際関係などのお勉強のために読む社会科学関連本や新書を除くとほぼ90%はミステリ小説ばかりです。 昨年前半には、それまで全く知らなかった森博嗣氏…

■『火の粉』は結構徹夜本!

火の粉(雫井修介:著)は文庫で550頁を超える長編ですが、遅読の私としては異例の速さといえる3日間で読破しました。ちょっと特異な状況設定に初めから引き込まれ、どうするんだい、どうなっちゃうの、という具合にぐいぐいと引き込まれます。 登場人物…

■バブルは必然か?〜ランダムウオーク

あるコンサルタント会社の主催する勉強会に出席しました。 資産活用、資産防衛のコンサルティングには生命保険の利用も欠かせない要素であることから、保険代理店との連携を図りたいという意図もこの会の立ち上げの背景にあるようです。不動産投資、不動産の…

お奨めのSF小説…と尋ねられたら

夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)作者: ロバート・A.ハインライン,Robert A. Heinlein,福島正実出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/01/30メディア: 新書購入: 28人 クリック: 106回この商品を含むブログ (59件) を見る 私が少年の頃、初めて読んだSF小説はな…