独立FPの独白ブログ

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■奪われる日本

奪われる日本 (講談社現代新書)

奪われる日本 (講談社現代新書)

関岡英之氏がベストセラーとなった「拒否できない日本」の続編ともいえる新書を今度は講談社から出しました。タイトルはよりインパクトを強めて「奪われる日本」前作を読んだ人には自明のとおり奪うのはアメリカ合衆国です。アメリカが日本に要求し続ける構造改革が、小泉政権によっていかに具体化してきたか、各産業分野においてどのような影響が出てくるのか明快に説いています。
買ってきた翌日に読み終えたあとには、前回以上に虚しさと情けなさと腹立たしさを覚え、途中で涙ぐむことさえありました。(理由は読めば分かると思います)


第1部、第2部まではすべてが事実に基づいた【日本国のアメリカ市場化】についての検証ですが、第3部では、唐突に男系天皇維持によって万世一系を守れという主張が登場します。この議論は別の書物であらためて展開した方が良かったのではないかと少し残念です。


いずれにしても、「拒否できない日本」、または本書「奪われる日本」をすべての日本国民に一度は読んで頂きたいと切望します。(「美しい日本」ではありませんので、念のため!!!)
そして合わせて、アメリカ大使館HPを訪れて、年次改革要望書をダウンロードして読んで欲しいと思います。
最新版(200年12月)には【郵政民営化の推進ご苦労さん!】との賞賛も書かれていますので、昨年小泉改革に1票を投じた方々には、アメリカからの感謝の気持ちを感じられて満足されることでしょう。

【日米規制改革および競争政策イニシアティブに基づく日本国政府への米国政府要望書】 ← このページから「規制改革」へ進むと文書があります。(2005年12月7日最新版)

皆さんがそれぞれのお仕事の分野において、アメリカ市場化の進む中でどのように行動してゆくべきかを考える良き指針となるはずです。私はライフプラン、保険の分野で何をすべきなのかをあらためて問い直すことに致します。・・・・・(ため息)