独立FPの独白ブログ

この世界を少しでも美しい姿で後世に引き継ぎたい!

読書

自分で考えるための読書(7)2009年僕らの社会

皆様、明けましておめでとうございます。今年のブログは「読書」ネタから始めます。 14歳からの社会学 ―これからの社会を生きる君に作者: 宮台真司出版社/メーカー: 世界文化社発売日: 2008/11/11メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 12人 クリック: 114…

自分で考えるための読書(6)〜覚悟を決める時が来た!

人間の覚悟 (新潮新書)作者: 五木寛之出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/11メディア: 新書購入: 12人 クリック: 117回この商品を含むブログ (37件) を見る 《そろそろ覚悟をきめなければならない。最近、しきりにそんな切迫した思いがつよまってきた。》 …

自分で考えるための読書(5)〜市場は非情!

前回紹介した「もうひとつの日本は可能だ」で内橋氏が追求する「グローバル金融市場の暴走」の象徴的存在が(或いは発信源が)「ウオール街」です。悪魔が棲むというウオール街の本質はどんなものでしょうか? さて株式投資とか外貨投資とか・・・所謂リスク…

自分で考えるための読書(4)〜日本再生の提言

長年憧れであり続けたアメリカがブッシュ政権発足以来、特に9.11以降はどうも暴走しているようだと感じはじめたものの、自由尊重だ市場開放だ規制緩和だと、言われるままにアメリカ属国化してしまい、大事な大事な日本らしさ、日本人の魂、日本人の誇り…

自分で考えるための読書(3)

これが答えだ!―新世紀を生きるための108問108答 (朝日文庫)作者: 宮台真司出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2002/05メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 20回この商品を含むブログ (24件) を見る 「拒否できない日本」でウロコが剥がされて以来、規制緩和…

自分で考えるための読書(2)〜ネオコンとは?

グローバルスタンダードだの世界の自由を守るだのと美辞麗句を並べ立ているものの、アメリカという国は所詮自国の利益の最大化を目指すことに専心しているだけのことである。 自国の利益のためならば、たとえ他国の文明、文化が消えてなくなろうとも、地球上…

自分で考えるための読書(1)〜小泉改革の本質?

21世紀になれば、なんだか軸がずれてしまったらしい日本の社会、世界の状況が少しは良い方向に向かって行くのではないかと期待を持ったものでした。ところが現実の21世紀のスタートでは、アメリカ同時多発テロ事件という悲惨な出来事に端を発して、世界…

ああ無常・・・

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)作者: 福岡伸一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/05/18メディア: 新書購入: 52人 クリック: 1,352回この商品を含むブログ (1103件) を見る【行く川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮ぶうた…

「哲学の教科書」…なんて無い??

哲学の教科書 (講談社学術文庫)作者: 中島義道出版社/メーカー: 講談社発売日: 2001/04/10メディア: 文庫購入: 12人 クリック: 191回この商品を含むブログ (83件) を見る 国家とは 権力とは 自由とは 生きるとは ・・・納得行く解答など到底得られそうもない…

人類はオトナになれるのか??

幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)作者: クラーク,池田真紀子出版社/メーカー: 光文社発売日: 2007/11/08メディア: 文庫購入: 30人 クリック: 126回この商品を含むブログ (203件) を見る 私の頭の中の「市場原理至上主義への不信感」は先日読んだ安富歩著…

目からウロコ!驚愕の経済学批判書

生きるための経済学―“選択の自由”からの脱却 (NHKブックス)作者: 安冨歩出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 2008/03メディア: 単行本購入: 9人 クリック: 231回この商品を含むブログ (69件) を見る 思い起こせば30数年前、大学商学部に入学したての…

『国家の罠』

国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫)作者: 佐藤優出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/10メディア: 文庫購入: 33人 クリック: 211回この商品を含むブログ (191件) を見る 新聞やテレビの報道で自分の仕事の分野について取り上げられた時な…

■不思議な城のアリス

女王国の城 (創元クライム・クラブ)作者: 有栖川有栖出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2007/09メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 60回この商品を含むブログ (245件) を見る 「有栖川有栖(ありすがわ・ありす)」という格調高いような或いはふざけたよ…

■99%以上面白い!

99%の誘拐 (講談社文庫)作者: 岡嶋二人,西澤保彦出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/06/15メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 80回この商品を含むブログ (256件) を見る 岡島二人という作家については名前のユニークさもあり、書評などの評判の良さもあっ…

■時々読みたくなる「コン・ゲーム」

フェイク (角川文庫)作者: 楡周平出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2006/08メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 13回この商品を含むブログ (46件) を見る ベストセラー「Cの福音」で有名な楡周平さんのコン・ゲーム小説「フェイク」を読んでみました。「コ…

■強くなくても生きねばならぬ

所謂「ハードボイルド」小説はどちらかというと不得意分野です。ガキの頃からケンカといえばクチゲンカ程度の経験もほとんど無く、温和といえば聞こえは良いが基本的に弱虫な私なのです。アメリカなら「チキン・ハート」と罵られるのでしょう。 アクション映…

■★多島斗志之の5冊目!

白楼夢―海峡植民地にて (創元推理文庫)作者: 多島斗志之出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2007/05メディア: 文庫購入: 1人 この商品を含むブログ (14件) を見る「4冊目も当たり」というタイトルで多島斗志之さんの著書(クリスマス黙示録)を紹介してか…

■ピーター・ラブゼイへの帰還

ピーター・ラブゼイ(Peter Lovesey)は知る人ぞ知るイギリスの本格推理小説界を代表する巨匠の一人です。何度も推理小説の賞を受賞していますし、早川書房を中心に翻訳本も沢山出ています。 この作家のミステリを初めて読んだのは早川文庫の「偽のデュー警…

■夏の読書

この夏は、戦争に関する本をなるべく読もうと思って「戦争の日本近現代史」を読みはじめたのですが、傍らに置いてあった「つっこみ力」の方をうかつにも開いてしまい、ついついずるずると読んでしまいました。 仕事の情報発信を目的としたウエブサイト、目的…

■日本の夏〜終戦の夏

決定版 日本のいちばん長い日 (文春文庫)作者: 半藤一利出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/07メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 49回この商品を含むブログ (42件) を見る関東はなかなか梅雨が明けませんが、もう少しで本ちゃんの夏です。 日本の夏〜と…

■歴史を勉強しなくちゃしょうがない!

ソ連が満洲に侵攻した夏 (文春文庫)作者: 半藤一利出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2002/08メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 16回この商品を含むブログ (6件) を見る ★「原爆投下しょうがない」・・久間章生防衛相(元)の発言要旨は次の通り。 日本が戦…

■即もう一回読みたくなった

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)作者: 歌野晶午出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/05メディア: 文庫購入: 40人 クリック: 204回この商品を含むブログ (352件) を見る 「本格」というと皆さんは何を思い浮かべるでしょう? 今日優勝を決めた…

■出張アクション!!

走らなあかん、夜明けまで (講談社文庫)作者: 大沢在昌,茶木則雄出版社/メーカー: 講談社発売日: 1997/03/13メディア: 文庫 クリック: 10回この商品を含むブログ (13件) を見るサラリーマン出張アクション!!「走らなあかん、夜明けまで」を読みました。 大…

■謀略小説

ビッグブラザーを撃て! (光文社文庫)作者: 笹本稜平出版社/メーカー: 光文社発売日: 2003/09メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (6件) を見る先日紹介した「時の渚」を読んで文章のうまさに感嘆した勢いで、笹本稜平氏の処女作「ビ…

■幽霊人命救助隊

幽霊人命救助隊 (文春文庫)作者: 高野和明出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/04メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 98回この商品を含むブログ (64件) を見る 高野和明さんをはじめて知ったのは「13階段」でしたが、その時からこの作家の本は文庫化さ…

■笹本稜平「時の渚」に涙!

時の渚 (文春文庫)作者: 笹本稜平出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2004/04/07メディア: 文庫 クリック: 6回この商品を含むブログ (21件) を見る ブログを書くようになって以来、本を読む姿勢に少々変化が生じたかも知れません。 何かにつけてブログのネタ…

■「死亡推定時刻」は徹夜本!

死亡推定時刻 (光文社文庫)作者: 朔立木出版社/メーカー: 光文社発売日: 2006/07/12メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 9回この商品を含むブログ (42件) を見る ★先日のブログで冤罪事件について触れたばかりですが、実は偶然にも週末に読み始めた本が冤罪テ…

■気になる伊坂幸太郎

アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)作者: 伊坂幸太郎出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2006/12/21メディア: 文庫購入: 23人 クリック: 283回この商品を含むブログ (660件) を見る 小説にも「年相応のもの」があるのではないか、そんな感じを抱く…

■右翼と左翼

右翼と左翼 (幻冬舎新書)作者: 浅羽通明出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2006/11メディア: 新書購入: 7人 クリック: 154回この商品を含むブログ (158件) を見る 右翼とは、左翼とはなんだろう? この素朴な疑問がアタマの中でむくむくと湧き起こり、少しづつ…

■北村薫さんは素敵です

ここ数年、時の過ぎ行く速さに驚かされ、年末年始にも時間と人生との関わりについてなんとなく考えてしまうことが多く、ブログなどにも何かと書いてきたわけです。ハイデッガー「時間と存在」を読むところまでは行きませんが・・・。 色々と考えた挙句、『時…