独立FPの独白ブログ

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■モーツアルトの誕生日

1月27日は天才モーツアルトの誕生日だそうです。この日生まれの人が日本にどのくらいいるのかと単純計算をしてみたら(1億2775万÷365)、35万人でしたから、一応モーツアルトと誕生日が同じ人は多分30万人以上はいるらしいということですね。何の意味も無い計算でしたが。
ちなみに、というか誰も知りたく無いでしょうが、私はロバート・デニーロと誕生日が同じ(年齢は違いますよ!)であることを結構嬉しく思っています。みなさんは如何でしょう。


クラシック音楽を本気で聴き始めてそろそろ2年半ほどになると思いますが、聴き初めの頃はベートーヴェンしか聴く気にならず、モーツアルトを聴くようになたのは1年ほど後になってからでした。
音楽を選ぶ時、CDを選ぶときに何を判断基準とするかは人それぞれだと思います。
作曲家で選ぶ、演奏家で選ぶ、あるいは演奏場所、曲想、楽器の種類、曲の国籍、歌詞の内容、旋律、(オマケ負けの豪華さ)などなど様々でしょう。


私がクラシックを聴き始めたきっかけはベートーヴェンのピアノソナタ14番(所謂「月光ソナタ」演奏はバックハウス)を聴いて驚くほどの興奮を覚えたことでした。
おそらくその影響で、ベートーヴェンのあくまでも憂いを秘めた喜びや、悲しみを経た後の情熱の爆発や、魂が天に昇ってゆくような恍惚感・・・・なんだかよく分からん表現ですが・・・そんなような、ひと言では表し難いような感覚を味わえる曲を暫くの間は探し続けていたのだと思うのです。そういう感覚である以上は、なかなかモーツアルトには行き着かないのはきっと自然のことなのでしょう。


クラシック超初心者である私は、知識ではなく単なる偏見によって、モーツアルトはただただ天衣無縫に明るい音楽のように思い込んでいたのです。
しかし、「どんなに恐ろしい場面であっても音楽は耳を楽しませなければならない」という主旨の発言が残っているそうで、音楽はそもそも楽しく美しいこと、という大前提のもとにモーツアルトの曲は作られていたらしいので、私の思い込みも部分的には「遠からず」であったようです。


今、この文を書きながら流れているのは交響曲39番です。ゆったり感で始まり、優雅な舞を経て、躍動し、喜びに溢れて終わる、親しみやすいとっても良い曲だと思います。
35番(ハフナー)、36番(リンツ)、38番(プラハ)、39番、40番、41番(ジュピター)の後期6曲を2枚に納めたこのCD、モーツアルトの交響曲の到達点を初体験するのに手頃でいいのではないでしょうか。カール・ベーム指揮、ベルリンフィル1960年〜66年の録音です。CDの表の印刷面がアナログレコードのイメージになっていてちょいとお洒落です。



モーツァルト: 後期6大交響曲集

モーツァルト: 後期6大交響曲集