サッカーの”コンフェデ杯”は、W杯アジア予選の重苦しさからとりあえず解放されて、ノビノビとプレイして日本がどのくらいレベルアップしたかを見せつけてほしいなあ・・・なんて、恥ずかしながら始まる前までは思っていました。
しかし、やはりというか残念ながらというか、世界トップレベルとの大きな大きな差異を再認識させられ、日本のサッカーの現状を真摯に重く受け止めなければ!という結果に終わりました。
サッカーフリークではないけれど、中学高校時代のテレ東名物「三菱ダイアモンドサッカー」から一応サッカーを見続けているおっさんとしての感想をひとこと・・・。
日本代表の「個人」のレベルは「ポテンシャル」としては確実にどんどん上がってきていると思います。上手くなってますよね間違いなく。
けれど録画で見たスペイン(ウルグアイ戦)のパスワークの正確さや速さを見れば、やはりもっともっと経験することが必要と痛感しますね。
個々人の技術、頭脳、モチベーションともに上がってきているとは思うけれど、それぞれの個々人の選手がその時々の状況に応じて判断し、その判断が他の選手との連携のなかで意思疎通ができ、そして動きがつながってゆくというまでには、やはりまだまだ経験が必要なのでしょう。
- ディフェンスの「重し」の存在、昔の闘将、柱谷!みたいな存在がほしい
- いつまでも長谷部、遠藤ばかりではどうか…若きボランチの育成急務
- 単独ドリブル突破をする選手も出てきて頂きたい
- 90分メイッパイ走り続けるのは無理でしょう。時として休みながら攻めたりするとか、攻め上がったら確実にシュートで終わってゆっくり戻るとか、時には集中して守りに徹して、相手をかわしながらギアチェンジして攻め上がるとか…
- 「試合運び」だけの練習を100時間くらいしないとだめなんじゃあないか
- 所謂「立ち上がりの大事な時間」での失点がやたらと目立つ
- 悪い時は悪いときちんと批評する「サッカージャーナリズム」が必要だ!(ゆるゆるぐだぐだの解説にはうんざりだ)
前線のみならず中盤も後ろも攻撃の意識が高く、波が波を超える如く攻め上がって得点する、そういう場面が時々見られるのは楽しい。そして、それと同時にいざという時にディフェンスがガッチリ堅く守りぬく頼もしいサッカーが見たい!
・・・そんなの無理だよね、それができたら世界一になっちゃうでしょ
個人の技術力→速さ&正確性→判断力→意思疎通→プレイのメリハリ→試合のコントロール、こうした発展段階みたいなものがあるのでしょう。そして強烈な向上心が必要なのでしょう。
サッカーボールも持てないほど貧しい村でも、ぼこぼこの地面の空き地で、子供たちが小さいうちから遊んでいる、そのなかからとてつもなく上手い選手が育ってくるというような底辺の広さと、何回も何回も世界の舞台でもまれて、悔しい思いをして少しづつ強くなってきたサッカーの伝統国が沢山あるのだ。
今の日本代表はどの段階にいるのでしょうか? 思えば日本のサッカーはプロ化してから20年。お隣の韓国にまるで勝てない時代が数十年続いていたのだ。人は歴史をよく知り、そのうえで未来へ向かってゆかねばならんのです。さあ、ブラジルW杯本大会までの1年、どのくらい強くなってくれることか。みんなで応援いたしましょう!