独立FPの独白ブログ

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■希薄な気迫

北京五輪サッカーのアジア予選が始まりました。
最近、ユースとかアンダー22とか若手の代表の試合はあまり観ていなかったので、そろそろ次のW杯に向けて若い選手にも注目してみようかしらと、今日の試合はちょっと楽しみにしていました。


当てにならないとは言えランキング111位の香港に対して一応3−0で勝ったことは勝ちました。
しかし私にはちっとも面白くありませんでした。皆さんは、どうでしたか。
明確な意図をもっての「攻撃のカタチ」というのをちっとも見せてくれず、なんとなく点が入ったような感じだったし。なんといってもイージーな場面のパスミスの多いこと多いこと。パスの鋭さ、正確さ、素早さ、そして連携の鮮やかさ、というようなおよそ「これぞプロ」というプレイがほとんど無かったように思うのですが。どうでしょう。 相手が弱いと気迫が沸いてこないということなのですか?


それにしても、今日のテレビ中継でつくづく思ったことは、またしてもテレビの世界の底抜けの軽さですね。北澤、武田、城の元代表スターを解説陣に並べておきながら、サッカーのプレイそのものについての適切な解説や批評などはほとんどなく(たまに触れれば、今のは良かったですよ、なんてねえ)選手の生い立ちだのJ1でのエピソードだの、「日本のメッシ」だのというおよそファンクラブ会報誌の穴埋め記事みたいなことの紹介ばかり。本当に大事なプレイ自体の面白さやプロの技術の高さや或いはまずいプレイの批判などはほとんど聞けない、いつものバラエティの乗りに終始した試合中継でした。


サポーターも、ピョンピョン飛んでばかりいないで、最初から最後まで応援の声を張り上げ続けるのではなく、ひどいミスが連続した場面などならブーイングで抗議したり、唖然として沈黙したりするべきではないでしょうか。こんなことでは、日本のプロサッカーはいつまでも、テレビ世界のレベルに合ったバラエティ乗りのままでしかないのではありませんかね。とにかく面白くなかった。きっと五輪には出られないでしょう。