独立FPの独白ブログ

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8月に思うこと~ロンドン五輪閉幕

8月は色々と思うことの多い季節。今年はいつにも増して色々ある8月です。
ロンドン五輪が幕を閉じてから3日が過ぎましたが、来週20日にはメダリストを中心に選手たちの凱旋パレードが東京銀座で行われるそうですので、歓喜の余韻はもうしばらく続きそうですね。


終わってみれば日本は史上最多の総メダル数獲得の大活躍で、深夜、早朝にTVライブ観戦した人も多かったようです。なんと毎日メダル獲得のニュースが流れつづけたそうなので、ここ数年には無かった「毎日朗報あり」の2週間余りだったわけです。


今回の五輪に関して巷で良く言われていることは「日本選手の団結力の強さ」ですね。
個人ではメダルを逃した水泳の北島康介選手のリレーでの銀メダルをはじめとして、女子水泳のメドレーリレー、男子体操、女子アーチェリー、フェンシング、卓球でも団体戦でメダルを獲得。そして女子サッカーも女子バレーボールも団体競技です。初の金メダル無しとなった男子柔道も、団体戦を作ってもらえれば良いのではと思ってしまいます。


個人のメダリストも口を揃えたように「私一人で取れたメダルではない」のコメントを連発するし、親子、兄弟の強いきずなや4年間それぞれに感動的なドラマがあるし、団体メダリストたちの歓喜の抱擁シーンは何度見ても素晴らしいし、私のような涙腺ゆるゆる症候群のおじさん、おばさんに限らず多くの日本人がそれぞれのシーンに涙したことでしょう。


若い人たちがひたむきに頑張っている姿を見るだけで感激してしまうのに、加えて若者たちが団結し、競い合い、刺激し合い、励まし合い、支え合い、たたえ合う、などという情景には涙腺が緩みっぱなしになるのは仕方がないのです。
本当に、日本人は「みんなでガンバル」国民なのだと強く実感したロンドン五輪でありました。


しかし、「みんなで頑張る」われらは「みんなの意見に異論を差し挟み難い」という側面も同時に持ち合わせている訳です。みんなで頑張れる国民性はみんなで同じ方向に突き進んでしまう傾向にも繋がります。人間も社会も「良いところどり」はできないので、団結力という良さと、同調圧力による無批判体質は表裏一体のものなのです。


せっかく感動的な楽しい思い出ばかりのオリンピックの記憶に浸りながらも、どうしてもかつての戦争のことや、原発推進に同調し続けたことや、お任せ政治の国民性などについても、ついつい思い出さざるを得ないという、せつない夏であります。