独立FPの独白ブログ

この世界を少しでも美しい姿で後世に引き継ぎたい!

夏日の続く、秋

読書の秋! スポーツの秋! 食欲の秋! あなたはどれ?
テレビや雑誌では、こんな特集が目白押しだろうなあと思いつつも、ここ数日は夏みたいな暑さの奇妙な秋のニッポンです。
各地で気温30度を記憶しそうな、今日は10月10日です。


この前、電車で座っていたら、隣に座る女子大生らしき二人の会話が耳に入ってきて、
「10月10日ってなんで体育の日なの?」
「えっ、知らない。なんだろう」
本当にまったく想像もつかないご様子だったので、昭和中ごろ生れのオッサンとしては世代ギャップを大いに感じた次第。


あのね、今から49年前の1964年の10月10日がね、東京オリンピックの開会式の日だったのですよ・・・
と話しかけようかなあって一瞬思ったけれど、やはりなにか恥ずかしくて、黙っていた私です。
まあ、若い人は知らないよね、やっぱり。10月10日であの日を思い出すのは1960年以前の生まれの人でしょうな。
何とかホリデイっていう無理やり連休を作る制度のために、今年なんか14日になってるから余計忘れられるのです。


しかし先月、2020年東京五輪の開催が予想を覆して決定してしまったため、この日を振り返る機会が格段に増えてきた今日この頃です。
大事故の終息もままならない原子力発電所を抱えているこの国で、しかもその放射能源から200キロちょっとしか離れていないこの東京で、世界中から沢山の人がやって来る祭典を、本当に開いちゃって良いものだろうか。
・・・という素朴な疑問を「えいっ」とばかりに心の奥に押し込んで、日本人はみんなで7年後の歓喜の時を待ち続けるのです。


消費税の増税も、不安定な収入も、社会保障の縮小懸念も、周辺国との危ない状態も、増えるばかりの自殺やら、交通機関の安全崩壊や道路や橋の老朽化の恐怖も、みんな忘れたふりをして、7年後のお祭りのことだけ考えていれば幸せになれるかも知れないから・・・。


7年という時間は遠すぎず近すぎず、実に絶妙な年数のような気がしますね。7年間、夢見心地で、そして希望を捨てずになんとか過ごして行ければ、楽しい未来が待っているような感じがするから不思議です。大した根拠はないのにね。
まあ、せっかく決まったことなんだから、本当のオモテナシができるようにみんなで頑張りましょう、それぞれの立場で。しかし、8月の東京の暑さは半端でないと思うけどなあ・・・