独立FPの独白ブログ

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駒野選手の仲間たち

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日本対パラグアイ戦の沢山の報道の中から、とっても素敵な写真を1枚見つけました。
PK戦で敗退が決まった直後にPKを外してしまった駒野選手を多くのチームメイトが肩を抱いたりする中、勝利に酔いしれているはずのパラグアイチームからひとりの選手が歩み寄ってきて、駒野を慰める様子が写されています。


もちろん、彼が駒野にどんなふうに声をかけたのかはわかりませんが、それでも、サッカーという競技のとてつもない厳しさや、世界の舞台で戦う誇り、そしてPKの残酷さなど、共に、あるいは敵として戦う者だけが知ることのできる心の有り様があるのだろうなあと想像するのです。
高みの境地でこそ共有できるスポーツ選手同士の何かがそこには通じ合っていたのでしょう。とても感動的な写真です。


この記事を書くにあたり、4年前の私のブログをチェックしてみたら、日本の試合についての記事は実にさびしい感じのものばかりでした。ところが今大会では一変して書きたいことが満載というような変貌ぶりです。やはり日本代表チームは確実に前に進んでいるのでしょう。むろん進んだり後退したりはするでしょうけど・・・・。


今年の代表は面白いけど勝負に弱いとか、今度のチームは派手さはないが優勝できそうだとか、色々と論評をされるような強豪国チームのようになるには、当たり前ですがそれなりの歴史の積み重ねが必要なのです。


プロリーグができてから17年しかたっていない日本は、まだまだヒヨッコサッカー国であるのに良くやっていると私は思います。
チームスポーツであるサッカーには、日本が勝てる可能性は必ずあると思いますし、紆余曲折、試行錯誤を繰り返し、何年もかけて少しづつ強くなってゆく日本のサッカーを楽しく見続けたいと思うのです。


PKを蹴る順番は、練習での成功確率の高さで決めたのだそうです。そしてPK戦では必ず誰かが失敗するのです。いつの日か駒野はこの日のことを懐かしむ日が来るのでしょう。


駒野の肩を抱き抱える左は松井、右は阿部、そして、語りかけているのは駒野の次にPKを決めたアエドバルデス選手です。やはり、スポーツはいいですねえ。