独立FPの独白ブログ

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米国金融界の地震は世界を揺らす

三菱UFJ、モルガンに出資 金融の世界再編、日本勢参入
世界的な金融再編劇に日本の金融機関も相次ぎ加わる。三菱UFJフィナンシャル・グループは22日、米証券大手モルガン・スタンレーの第三者割当増資に応じ、最大20%出資して筆頭株主になると発表した。出資額は9000億円規模と、海外金融機関を対象にしたM&A(合併・買収)では過去最大となる見通し。野村ホールディングスも同日、経営破綻した米リーマン・ブラザーズのアジア部門の買収で基本合意した。モルガンが巨額増資によって生き残りを目指す方針を固めたことで、今後は米証券最大手ゴールドマン・サックスの対応に焦点が移る。大手邦銀では三井住友フィナンシャルグループがゴールドマンと歴史的に親密な関係にあり、両社の対応に注目が集まりそうだ。(23日 日経ネット)


金融グローバル化の波は、「投資とか運用なんて考えたことも無い」「ジイチャンの遺言で株は絶対やらない」などという人がいまだ多く存在する日本の一般庶民にとっても否応無く影響を与えます。
株価が下がる、市場が混乱する、企業業績が悪化する、給料が上がらない、雇用が減る・・・アメリカ金融界で起きた地震は、日本のあらゆる分野に津波をもたらします。
自分で株をやらなくても、投資信託を買っていなくても、およそ金融商品は郵便貯金か養老保険しか知らないというひとにも、金融の世界の影響が及んでしまうのがグローバル化した世界の現実です。


「信用」というと聞こえはいいが、実体経済とはほぼ無関係な世界で「マネーがマネーを生み出す」錬金術システムを次々と発明し発展させ世界中を巻き込み続けるグローバル金融資本。
私のように金融の世界をその外郭からちょっとだけ覗き見している素人から見ると、グローバル金融資本は、どうしても「怪物」にしか見えません。それも絶対にいなくなることの無い怪物です。
今回のアメリカ金融業界のクラッシュ騒動のニュースを見ていると、私の脳裏にはかつて見たハリウッド映画「ウオール街」の大投資家と「ディアボロス」の悪魔の顔がハッキリと浮かんで来るのです。


本家怪物の世界にまた一歩脚を突っ込みつつある日本の金融業界の先行きは、確実に我々庶民の生活になんらかの影響を及ぼすことになるでしょう。


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