独立FPの独白ブログ

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■5人にひとりは高齢者


しかも10人にひとりは「後期高齢者」となっているというのがこのニュースです。

75歳以上の人口、初めて1割 総務省調査
総務省は21日、日本の75歳以上の高齢者(後期高齢者)の推計人口が、11月1日現在で初めて総人口の10%になったと発表した。1950年には1.3%だったが、91年に5%になり、その後16年間で5ポイントアップしたことになる。
75歳以上の高齢者の人口は1276万人(概算値)。男性479万人、女性797万人だった。総人口は1億2779万人で、75歳以上が10.0%を占める。
65歳以上の高齢者が占める割合は21.5%と、先月1日と同率で過去最高だった。日本の人口のほぼ5人に1人が65歳以上のお年寄りで、そのほぼ半数が75歳以上という計算になる。 (21日朝日)


混ぜ物だらけの食べ物と不健康な食生活、一向に減ることの無い戦争や紛争、紫外線やら放射能やらを浴び、酸性雨に濡れ、いつ凶悪犯罪の犠牲者になるか分からない社会、心を病むほどの過酷な労働環境、弱肉強食の市場原理至上主義的システム・・・などなど、あらゆる悪環境にも負けることなく、どうした訳か日本人の寿命は延び続けています。


世界の人口比率から「5人に1人は中国人」などと言っては見ても、我々は世界に住んでいるのではなく日本という国の中にいるので、実際に身の回りに5人にひとり中国人がいるわけではありません。
しかし、この日本人の人口統計による5人に1人が65歳以上であり、10人に1人は75歳以上だというのは実際に暮らしていう社会の中の現実なのでから、これはなかなかすごい事だと感じてしまいます。


一方で、こんな報道もありました。

後期高齢者保険、都は6150円
75歳以上の高齢者を対象に平成20年4月から開始する後期高齢者医療制度について、東京都後期高齢者医療広域連合議会は20日、単身で年収208万円の標準的な厚生年金受給者の保険料を、月額6150円(年間7万3880円)と設定した条例案を可決した。厚生労働省が試算した全国平均6200円をわずかに下回った。(21日産経)


自治体によって金額には差があるようですが、共通していることは75歳以上の高齢者の医療費負担が増えてゆくことです。
これからは老齢年金から今まで以上に税金を取るし、介護保険の保険料も取るようになったし、医療費の自己負担も増えてゆくのが今後の日本全体の流れです。


60歳で定年退職したあとは悠々自適の年金暮らし・・・などはもう遥か昔のことです。少子高齢化は日本が抱える最大の将来の課題です。しかし、これはもう分かっていることなのですから、そのことを積極的に日本人の将来展望に生かしてゆく方向で考えないといけないのでしょう。「老後」という、いかにもなにかが終わったあとというようなイメージの言葉はもう使わないほうが良いかも知れません。