独立FPの独白ブログ

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■再チャレンジ政策ってこれ?

平沼氏ら造反組、「復党」の結論でず
 郵政民営化に反対して自民党を離党した平沼赳夫元経済産業相ら12人の無所属議員は24日午前、都内の平沼氏の事務所で会合を開き、自民党の中川秀直幹事長が反党行為への反省や郵政民営化への賛成などを明記した誓約書の提出を条件に示した復党問題への対応について協議した。しかし結論は出ず、週明けの27日午前に改めて協議することにした。党側は同日午前を復党願の提出期限としており、ぎりぎりまで調整が続きそうだ。


「造反組」などという文字を報道などで見慣れてしまうと、「小泉氏の郵政民営化法案ごり押しという暴挙」に反対しただけの自民党員が、まるで大変な悪者のようにイメージ固定されてしまうのが恐ろしいわけです。
首相自身の政治的信念(一応あの方の頭の中に主義主張が有ったと仮定して・・・)と、ブッシュとの約束を果たすということのためだけにあの無茶苦茶なやり方を押し通したことは悪ではないのか、私には理解不能です。


小泉氏にあんなことを(故・後藤田氏曰く総理専制政治)させてしまった自民党やその支持者達が、今になって人情だとかスジ論だとか訳の分からん言い合いをしておられる。何か意味ありますか?
私は自民党員ではありませんが(どこの党にも一切無関係)、中味はともかく仮にも政権与党第一党である政党には、やはりすこしでもマトモな政治を目指して欲しいと思うものです。


小泉政治というものが今思えば実は歪んだ熱狂政治でした、ということをこの際認めて頂ければ、復党だろうが合同だろうが何でも構いませんよね。その場合は、小泉氏ひとりだけに出て行ってもらえばスジが通るかも?
所詮政治家さんはほんの一部のひとを除いて自分の票の行方が最優先課題であるわけですから、スジとか人情とか言ってみても、それらは常に時と場合によって(是々非々??)基準が変化しうる根無し草のようなものなのですからほとんど意味がありません。


そんなことよりも、あの滅茶苦茶選挙の結果としてジワジワと現実化しつつある「小さな政府路線」の進行がもたらすことに目を向けるべきです。
大企業と資産家の税金は減り、庶民の税金は増えます。
障害者の支援は徐々に引っ剥がされてゆきます。
医療保険制度に利益追求思想が持ち込まれて社会保険が壊れます。
金のないものは病気になったらアウト、という某国タイプの自己責任社会の方向に向かいます。
それが嫌なら自己研鑽に励んでハイリスクハイリターンの仕事に就くか、株でもやって金を稼げばいいでしょう。市場競争で勝つことこそが人生でしょ。
というような世の中に向けて一歩一歩進んでいるのが今の日本。
その方向へ大きく舵を切ったのが「郵政民営化選挙」です。
私は嫌ですが、これが民意だというのだから仕方がありません。


このままではどんどん増えて行くはずの『弱者の困窮』と『強者だけの繁栄』に対して、我々庶民はどうやって対策を講じてゆくべきなのかということを早く意識する必要があるでしょう。
高度成長期の日本人が古臭い幻想として隅に追いやってきた「人間の心を大切にする感性」を今更取り戻そうと言い出して苦労しているように、市民が普通に共生するあたりまえの社会の仕組みをどんどんぶち壊そうとしている今の政治にストップをかける事が最優先だと思うのですが・・。


それとも、「自分は強者を目指す、それでいいのだ」ですか?
だったら、そういうかたはどうぞ頑張ってみて下さい。お幸せに。
でも人間という社会的動物が弱肉強食を実行すると、多分本当に幸福にはなれないと思いますが・・・。