ウチのひな人形五段飾りです。 ⇒
ウチの奥さんは、今風(イマフウ)か古風か、どちらかといえば後者のひとなのです。
というより、季節季節の色々な節目に行われる色々なことを、ひとつのケジメとでもいうように、決して忘れない律儀な感覚を持っているといった方が近いかも知れません。
多分、札幌に住む義母からの伝承なのだと思います。
正月には当然手作りのおせち料理の基本メニューが並びますし、冬至にはお風呂に柚子が浮かび、夕飯の食卓にはカボチャが添えられます。5月の節句には菖蒲湯、夏に入る前に必ずウナギを食べますし、秋になれば栗ご飯、クリスマスの季節には手芸で作られた小さ飾りつけ、バレンタインデイには我が家のオトコ達3人に平等にチョコレートが振舞われるのです。
そんな奥さんなので、3月3日の前後2週間ほどは、女の子のいない我が家でも手作りの小さなひな飾りが毎年飾られることになっています。このひな飾りはすべてが紙で出来ていて、人形の頭はマッチ某の先だったりするのです。結構うまく出来てませんか。
(高さ20センチくらいのミニミニ飾りであります)
こういうのを私は大変に好もしく思っていますし、きっと子供たちが独立して築いてゆく家庭でもこうしたことは引き継がれてゆくだろうと想像するのも楽しく思います。
「いやあ、今年もひな人形が可愛いねえ」などと上手いことを言えない自分がもどかしいとは思うのですが、心の中でいつも感謝しています。