独立FPの独白ブログ

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一面トップ記事の意義とは?

今日のテレビ・ラジオ番組を一応把握したいのと、スポーツ情報をチェック、その他、どんなことがあったかなあと確認したいので、毎朝なんとなく新聞に目を通します。しかしここ数年は、ほとんど毎朝、新聞を読んでは気分が悪くなります。


今朝の朝日新聞一面トップ記事は【辺野古、V字案で調整 I字案断念へ 沖合移動も検討】です。その記事を読み、日本の先行き不安感が湧いてきて気分が悪くなりそうでした。以下、非常に気になるところにちょっとだけ突っ込んでみて、気持ちを切り替えたいと思います。

・・・だが、菅政権は、日中、日ロ関係を巡る失態を踏まえ、日本外交の基軸である日米関係を立て直す姿勢を鮮明にしている。

昨年秋の尖閣諸島でのトラブルでは、従来から日中政府間で共有していたある認識を、政権交代後の新政権の首脳陣が知らなかったらしいということこそが大問題。官僚を敵に回すとこういうことになるという分かりやすい事例ではないかと思います。


また、ロシア大統領が北方領土を訪問した事案については中露大使の情報判断の誤り(と言うか、怠慢と言うのか・・)と、ロシア側からの再三の発信を無視し続けた経緯など(これは前政権時からのようです)こそが大問題でしょう。


いずれも、菅政権の失態には違いないですが、本当に問題とすべきは外務省の現在の能力の問題や、外務省と政府との関係性にあるはずと思うのですが、そういう指摘はほとんどなく、「菅政権の失態」でかたずけてしまっています。


そしていつものように「日本は中国やロシアになめられている。それは日米関係がぎくしゃくしているためだ。その状況を読んで各国は揺さぶりをかけて来ているのだ。だから日本外交の基軸!である日米関係を立て直すべきだ。アメリカのご意向を真摯に受け止め、そのご威光にすがるためには、従来より一層貢がなければなりません。」という筋立てなのでしょう。


そして、同じ紙面の下段には「小沢氏が聴取拒否、18日に回答 近く強制起訴」の記事です。相変わらず「政治とカネ問題」というキーワードを羅列するイメージ戦略が進行中。
もしも大新聞の世論調査で「政治とカネ問題の本質を理解しているか」という質問を加えてみれば、知っているとの回答がどのくらいになるでしょうか。


既得権益を死守する「政官財報体制」に逆らう者は、推定有罪であろうと、法秩序無視であろうと何が何でも「悪人」として排除するのだ。こんなことがいつまで許されるのだろう。
補足しますが、サンケイではありません。朝日にしてこれですから。
どうせ、新聞は紙面の49%は広告宣伝なのだ。もう新聞読むの止めようかな。


私は私なりに、気を取り直し、少なくとも自分の領域では本当のことを発信し続けたいと思うのです。頑張ろう。