独立FPの独白ブログ

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■毎日が高齢化

平均寿命再び上昇、女性85・81歳は22年連続世界一
 厚生労働省は26日、2006年の日本人の平均寿命を発表した。男性79・00歳、女性85・81歳で、いずれも過去最高。 05年はインフルエンザの流行で高齢者の死亡が増えたため、男女とも6年ぶりに前年を下回ったが、06年は再び上昇、05年より男性は0・44歳、女性は0・29歳延びた。
平均寿命を国際比較すると、日本人女性は、22年連続で長寿世界一。女性の2位は香港の84・6歳、3位はスペインとスイスが83・9歳で並んだ。 日本人男性はアイスランドの79・4歳に次ぐ2位。男性の3位は香港の78・8歳だった。(27日 読売新聞)


日本人の平均寿命がまた延びて、女性は世界第1位! 男性も第2位だそうです。
めでたい、めでたいと能天気に言っていた時代は遠い過去のこと。


近頃は、今更のように噴出しだした年金問題、医療費問題、介護の問題を誰もが知ることとなり、どんどん高齢者ばかりが増え続けてしまっていったい日本はどうなるの??というように不安に感じる人のほうが多いような始末。


そうなれば、「年寄りは肩身が狭いのお」と感じる人が増え、なんだか遠慮して生きているようなことになるでしょう。これでいいのだろうか? 私自身もひとむかし前の定年制度ならあと7年でご引退という立派な中高年になっていて、高齢者の仲間入りも迫っています。自分自身が肩身の狭い暮らしなどしたくないという気持ちも含めて、高齢者が遠慮して暮らすことなど無いような社会にしてゆくべきではないかと強く思うのです。


弱肉強食でマイノリティが排除される社会、勝者が勝者のためのルールを作っては更に勝利する社会、知力、智恵、経験、洞察力、落ち着き、達観、悟り、といった歳を経ないと得られない人間の高みの境地が軽んじられるような、刹那的で独りよがりな社会(思えば本当にひどい話です。こんな日本に誰がした??!!)に向かって舵を切った日本です。
このままでは、高齢者はただの消費者、浪費者、厄介者となってしまうでしょう。


そんな日本にはどうしてもしたくありませんし、まだ間に合いようにも感じます。積み重ねてきた年月のみに胡坐をかき、虚勢を張る、威張り散らすことしか能の無い「頑迷固陋の老害ジイサン」は論外として、経験者にはそれなりに経緯を表することが自然に出来る世の中に、つまり本来の日本らしい社会に戻さなければならんと思う今日この頃です。