独立FPの独白ブログ

この世界を少しでも美しい姿で後世に引き継ぎたい!

お手軽な癒しの香り

何が何でも原発「再起動」のごり押し、増税先行で改革先送り、官僚権益保護と取り巻きのご機嫌取りに命をかける、日本のリーダーの顔を思い出しては気持ちが悪くなる毎日です。


こんな不愉快なことばかり考えていては、とてもまともに生活していけません。社会を憂うのも必要だが、自分の生活を、心の安定を守らねば・・そんな時はどうすれば良いか?
そうだリラクゼーションだ、癒しだ、お香を焚こう!!


世間ではアロマテラピーとかいって何やら随分と奥深い世界があるらしいけれど、日本には昔から「お香」という文化が広く一般に根づいています。線香臭い、抹香臭いというなんとなく否定的な言葉も多いけど、私は線香の香りが大変気に入っておりまして、10年ほど前から自宅で「香り目的で」お線香を焚いています。


家には仏壇があるわけではなく、宗教的儀式でやっているのではないのですが、その香りに魅せられてもうすっかり習慣になっています。
あるお客様にこの話をしたら、その方はなんと趣味で「香道」を実践しておられるとのことで、大変高価なお線香をひと束おみやげに頂戴してしまいました。
その高価なお線香にすいすいと火を付ける勇気がない私なので、まだかなり残っています。あまり置いておくと劣化してしまうかも・・・貧乏症の性です。


私は関西方面に出張する際はできるだけ京都や奈良に寄り道するように日程を組みます。ガキの頃、あんなに面白くないと思っていたお寺周りを、今では心から楽しめる年代になった私なのです。不思議です。だからお線香などを有り難がるわけなのでしょうか。


奈良の薬師寺に行った時にお土産で買ってきたお線香があるのですが、これがなんとも私の香りの趣味に合っていたらしくてとても好きになり、東京で薬師寺展があった際に買ってきたりしたものでした。しかし、しょっちゅう薬師寺に行くこともできず、通信販売などのないだろうしと思って、あれと似た香りの線香を探していたところ驚くべき事実に行き渡りました。


その線香は有名なメーカーの品物だったので、メーカーのWEBサイトから「あのお土産線香と同じような香りの銘柄を教えて欲しい」と問い合わせメールで聞いてみたのです。
すると驚いたことに「あれは弊社の京桜と同じです」とアッサリ回答メールが返って来ました。
京桜は何百本も入っているバラ詰めで2100円。お土産のお線香はちょいと高級感が漂うお寺のイラストパッケージ入りですが、本数は多分半分くらいで、お値段は1500円と記憶しています。それをあっさりと同じものと認めてしまった鷹揚さになんだか力が抜けた感じでした。
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ま、お土産などというものの商品価値はそもそも「実質的価値」とは無関係な気分的なものなので取りたてて文句をつけることも無いわけです。
ともかく、その正直なスタッフさんのおかげで、私は大変気に入っている香りを安価に入手できるようになって喜んでいる次第です。
香りの好みは人それぞれで、万人が喜ぶわけではないでしょうが、ひと束数千円もする高級品ではなくとも、ひと時の癒しをもたらしてくれるお線香を試してみてはいかがでしょう。