独立FPの独白ブログ

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虚しい…素人論争

一川防衛相、「素人だから文民統制」=自民幹部「即刻辞任を」
 一川保夫防衛相が「安全保障は素人だが、これが本当のシビリアンコントロール文民統制)だ」と発言していたことが分かり、自民党から3日、批判が相次いだ。同党は次期臨時国会などで野田佳彦首相の任命責任を追及する考えだ。(9月3日時事通信)

就任早々、野党(足を引っ張る専門家集団)が飛びつくおいしい餌を提供した格好の新・防衛大臣小沢グループの人だから云々、と言う話は置いといて「素人」というところだけ注目してみましょう。


民主党政権に限らず、これまでの各省庁の大臣をつとめて来た歴代の先生方の中に、一体どれだけ素人でない方がおられたのだろうか???
政権が変わるたび、内閣改造などのたびごとに入れ替わる大臣たちが、それぞれその分野の専門家であったことなど実際には殆どなかったのではないだろうか。


大臣ではないけれど、少し前に仕事とはまるで無関係の不倫騒動で、原子力安全・保安院の審議官の職を解かれたN氏などは、原子力やら放射線やらについては完全など素人だったし!
そもそも原発の大事故は起きないことになっていたために、東電や経産省や政府関係者の中には原発事故処理の専門家がいないらしい。(福島第一原発の現場で毎日奮闘されている技術者、作業員の人々は「放射能事故の専門家」ではないのだ!彼らの肉体と精神の安全を保全する専門家が必要なのだ!)


本当は原発事故を冷静に分析したり、対策を議論したりするための学問的、技術的能力をもった専門家はいるのだが、残念ながら「原子力ムラ」の外のひとなので、相談するわけにいかないらしい。


事故発生後にテレビやら新聞やらに次々と登場して「安全安全心配するな」を繰り返し続けた、マスコミ御用達の専門家の先生が、いったいどれだけ市民を危機にさらし続けたことか。
政治、権力をチェックする情報専門家集団であるはずのマスコミが、大量のウソを垂れ流し、どれほど我々の国益を損ない続けていることか。


専門家など、実際には当てにならない場合が多いのだ。「専門家盲信」はむしろ危険なのだ。
その分野の利権擁護の慣習にどっぷりとつかり、利権集団以外の人間の不利益を平気で無視し、既得権益を守ることにタマシイをささげてしまった「専門家」などよりも、普通で真面目で人間的な「素人」のほうが、ナンボかましなのではないだろうか。


権威に弱い、お上指向、ブランド信奉の癖のある日本国民は、まずは「専門家盲信」から抜け出さなくてはいけません。 素人でいいんだよ、人間だもの・・・・違うか!?