独立FPの独白ブログ

この世界を少しでも美しい姿で後世に引き継ぎたい!

民主化を拒む人たち

「頑張って続ける」と言えば《無反省な居直り、居座り》と言って攻め立てる。
「退陣する」と言えば《無責任に投げ出した》と言って攻める。
現実論を発すれば《理念がない》とこきおろし、理想論を語れば《現実を知らぬボッチャン宰相》と冷笑する。
新政策を実行すれば《財源無視のばらまき》と非難し、所得税増税議論をと言えば《公約違反だ》とこれまた非難する。
断言を避ければ《ごまかしだ》と批判し、決断を口にすれば《言葉が軽い》とこれまた批判する。

そして最も重大なことは、こうした言説の数々について「国民の声」であるなどと言い放つその傲慢さです。この人たちはいったい何なのだ!


記者クラブという世界にもまれだという情報談合組織を必死で守り、情報独占の既得権益に胡坐をかき、真実追求の取材能力を喪失して恥じず。
何かといえば「政治とカネ」やら「説明責任」やらというおきまりキーワードでのイメージ戦略。


民主主義や人権尊重を謳う裏で国益を損ねようとも、自らの立場は守り通す。思えば単なる商業分野の一つにすぎないこの人たちに正義を期待するほうが間違いか。野中氏の暴露をきっかけに、官房機密費が政治評論家やマスコミ人に配られていたことが明らかになりつつありますが、当の本人たちは当然ながら口を閉ざします。


当分は首相交代劇が大きなニュースではあるでしょうが、日本の民主主義の根本にかかわる大問題である官房機密費とマスコミの関係を、官僚とマスコミの癒着をちゃんと追求するひとこそが本当のジャーナリストです。
大新聞の社説などで平然と高い位置から正義を語るこの人たちを何とかしないことには、日本はいつまでも民主国家にはなりません。


幸いなことに今の世の中は大新聞テレビ以外の情報メディアが少しづつ力を持ち始めています。日本の国民の本当の敵は誰なのか、多くの一般庶民が徐々に気付き始めていると私は思いたいのです。


既得権を奪われた本人たちである大マスコミはちっとも触れませんが、職を辞する鳩山さんと小沢さんの政権内での最大の貢献は、記者会見を公開にしたことです。
このことで日本は民主化へ向けて一歩くらいは進んだと思うのです。