独立FPの独白ブログ

この世界を少しでも美しい姿で後世に引き継ぎたい!

その時歴史が変わった・・・


季節の変わり目を前にして、日本の社会は歴史的な変わり目を迎えました。
私はいつも言っているように右も左でもなく、支持政党もないノンポリ無党派市民ですが、それでも今回の政変については非常に喜ばしく感じています。
理由は単純で、民主的な社会の最低条件であると思われる「権力構造の固定解除」がようやく実現したからです。


どこかの政党が唯一の正義なのでもなく、いづれかの社会思想が唯一の正解なのでもないし、地球には色々な考え方、感じ方の多くの人々が暮らしているのであって、それらが「一色に染まる」ことなどあり得ません。「一色に染まっていることになっている国の国民の不幸を思うと胸が痛みます。
長期間にわたって固定化してしまった権力構造は、その基本理念がどんなに正しくてもどこかに膿がたまります。


かの福岡伸一氏の有名な表現「生物とは動的平衡にある流れである」ということと同様に、人間の社会も「流れ」であるはずです。そして社会の流れには常に「そこに住んでいる市民」が関わっているべきだと思うのです。


今回の日本の政権交代に関して米国ニューヨークタイムズ紙は次のように評したらしい。
「この国の伝統的に受け身な有権者たちが、自らの手で国をコントロールできることを示した活力ある瞬間」
少々偉そうな印象は否めませんが「民主的仕組み」の試行錯誤については、だいぶ先んじていると言えるアメリカからのこのメッセージを、受け身の得意な日本国民のひとりとして噛みしめてみたい・・・なんて思うのです。


さて、しかし大事なのはこれからです。日本の市民は政権をひっくり返したのですから、その政権で何を実現してゆくのかについても「我々には責任があるのです」
新政権が標榜する「官主導ではなく政治主導」ということの意味は言うまでもなく「市民主導」であり、市民とはわれわれみんなのことなんですから・・・。選挙は祭りでもいいですが、まつりごとは毎日続くのです。


それにしても「自民党をぶっ壊す」と言い放った小泉さんの言葉が現実になってしまい、しかもご自身のお家はとりあえず安泰だし・・・・ううむ恐ろしい。