独立FPの独白ブログ

この世界を少しでも美しい姿で後世に引き継ぎたい!

■大晦日

こどもの頃の大晦日といえば、家の中でテレビを観続けるだけなのに何故だか興奮し、紅白を完全に見終わった後の「行く年来る年」をこれまた妙に高いテンションで見ては、近所のお寺の鐘の音に耳を澄まし、なんとなく神妙な感じで年を越し、1時半ごろまでは寝られなかったものです。


年齢を重ねるとともにそうした大晦日の妙な興奮状態とは無縁になり、ここ数年は実に淡々とした(いつもとほとんど違いの無い)夜を過ごすようになってしまいました。年齢だけの問題ではなく、素朴なものを軽く見る傾向になってきた世の中の雰囲気も影響しているのかも知れません。


今年の大晦日のテレビは何を見ようかなと悩むほどのものはありませんね。
「紅白」をちょいと覗いてみたのですが、初っ端に出てきたグループのたった2分ほどのステージにも、息子が我慢出来ず、すぐさま教育テレビに変えてしまいました。
するとそこではNHK交響楽団ベートーヴェンの交響曲第9番をやっていて、第一楽章の後半くらいでした。


K−1はDVD録画しているので(息子達はこれをあとで余分な部分を飛ばして見るのです)他に見なければならない番組も無く、とうとう第5楽章の合唱のフィナーレまで観賞してしまいました。第9を最後まで映像で見たのは初めてですが、なかなかよろしかったですね。合唱団はわが街ゆかりの国立音大の学生さん達でしたが、結構いい演奏だったのではないでしょうか。
一年を振り返る最後の一日には、偉大な芸術家が宇宙に向けて心を解き放ったかのような最後の交響曲をジックリ味わうのは悪くありませんね。理屈ぬきに楽しめました。
というわけで、その後、ダウンタウンで少し笑って、今は11時で私にはもうとっくに寝る時間です。


来年はみんなで意識して今年より少しでも良い一年に致しましょうね、皆さん、良いお年を!!!