独立FPの独白ブログ

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■格差惑星

[12月6日/NIKKEI NETより]

★世界の「富」、人口の2%が半分以上所有
国連の研究機関が5日発表した調査で、世界の成人人口の2%が家計全体の「富」の半分以上を所有していることが分かった。地球規模で豊かさに偏りがある実態が浮き彫りになったが、日本は世界平均や米国などと比べて格差が小さかった。


「格差社会」が流行語になるご時世ですが、格差拡大は今に始まったことではなく、しかも日本国内だけの社会問題などでもなく、もはや地球規模で進行中の大きな流れなのです。
そして、日本の格差なんてまだまだひよっこなのです、はやくアメリカ並みの格差に追いつけ追い越せ・・・・ですか???

調査は国連大学世界開発経済研究所(本部・ヘルシンキ)が国際機関や各国の統計(2000年)を使ってまとめた。預貯金や不動産などの資産から負債を引いたものを「富」と定義した。
調査によると世界の家計の富は計125兆ドルで、国内総生産(GDP)の合計の約3倍となった。家計レベルで世界の富の分配状況を示したのは今回が初めてという。


数年前に日本人の貯蓄残高統計についての算出根拠を然るべき窓口に聞いたことがあります。
預貯金や株式、債券など金融資産に加えて生命保険も一種の金融資産として加算されているとのことでした。そこで生命保険は何を基準に金額を算定するのかと聞いたところ、なんと保険料総額であるということでした。本来は、「全保険契約の現時点における解約返戻金相当額を合算する」というのがまず妥当なやり方かと思いますが、現実にそんなことは不可能なので、保険会社発表の個人保険の収入保険料合計額を統計に入れ込んだのでしょう。
統計とはこんなものなので、当てにならんといえばならんのですが・・・、まあ傾向はつかめるということでいいのでしょう。

 最も豊かな層に属し、成人人口の1%に相当する人々が所有する富は、世界の4割に相当。「上位1%」を居住している国別に分類すると、米国が最多の37%、日本は2番目に多い27%となった。日米だけで上位1%の3分の2近くを占めた。


ふううん、日本人はそんな大金持ちが多いんだって?? 「シンジラレナーイ」


【格差が大きくなる=上のほうがもっと上にゆける】



真実はこのひとことに尽きるのです。金持ちが金で利権を買い、学歴を買い、社会的地位を買い、健康を買い、医療保障を買い、安全を買い、長生きを買う、つまり人生を金で買う世界に向かっている格差拡大惑星:地球なのです。


皆さんは、なんでも金で買える上位2%になりたいですか?