独立FPの独白ブログ

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■8月に思うこと

8月は日本の国民にとってやはり大事な季節だと思います。
6日の広島に続いて9日には長崎で原爆被爆者の慰霊祭、そして平和祈念式典や講演などが全国で展開されます。
そして15日の終戦記念日には、日本国政府の代表者たちが靖国神社公式参拝したり非公式参拝したり明け方にこっそりいったりし、そのことについて中国や韓国の政府が非難声明を出す。そして15日前後は月遅れのお盆です。


毎年繰り返されているこの一連の動きに関して、その出来事の真の意味を知っている国民、ただ暗い気持ちになる国民、家族親族のことを思い涙する国民、あらためて人類の平和を祈る国民、戦争と民族と宗教と国政について深く憂う国民、と様々でしょう。
ひとつだけ想像するだに恐ろしいことは「広島も長崎も終戦も、何のことか全く知らない」国民がひょっとすると少なからず存在するのではないかということです。思考停止国民が増殖する日本のことですから、ありえない事ではありません。


しかし、考えてみれば「国民の意識」とか「世論」というものを我々が知る手段はよほどの組織力を持たない限りは結局「マスコミ経由」でしかないわけですから、本当のところはなかなか分からないのですね。
「サンケイ新聞」でしか情報を得ていない人物と、「朝日新聞」しか読んだことのない人物とが8月の日本での色々なことについて語り合ったならば、果たして全く議論にもならずにものの10分でケンカ別れするかも知れません。


幸いにインターネットの普及はあらゆる情報に触れる機会をもたらし、「多くの事象に関して正反対の意見も含めた様々な言説が存在する」という事実を我々庶民にも知らしめてくれています。
同時に、思考停止人間が驚くほど軽く、ひとつの方向に付和雷同して流されることがあるという事実も知るわけですが・・・。


夏休みでもあり何かをジックリ読んだり、考えたり、調べたりする時間が他の月より多いのも8月の特長かも知れません。マスコミメディアの表現を鵜呑みにするのを止めて、戦争体験談を聴いてみたり、資料館などを訪問したり、お墓参りに行ったり、広島や長崎や沖縄に思いを馳せたり、そして今も世界各地で行われている殺し合いについて考えてみるべき季節だと思うのです。


サッカー界では新生代表チームが一応の好スタートを切りましたし(16日までの1週間にオシム監督が何をするのかが楽しみ)、高校野球もこれから益々熱戦が期待されます。
憂いと悲しみ、時の流れと歴史の重さ、若さと太陽と海の香、人間の色々なことが沢山凝縮されて詰め込まれているようなこの8月を有意義に過ごしたいものであります。
思い出しましたが私の誕生日も今月でした、ハハ・・・。あっ結婚記念日も今月だ。