独立FPの独白ブログ

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■『不思議島』

〜多島斗志之コレクションに期待!!

本の面白さを伝えるのは難しい。だからこそれだけで飯を食べている人すら存在するのでしょう。つい最近読んだ 多島斗志之著・不思議島 は大変に面白かった。何がって、んんん全部です。ってな具合です。
少し前に日記に書いた「ゲッペルスの贈り物」の藤岡真氏もそうですが、常に書店に数十冊の書籍が並んでいる作家ではなく、かつ非常に面白い本を書いている作家は多分かなり大勢いらっしゃるのでしょう。


本屋さんも出版会社も基本的には商売ですので、本当はどんなに面白い本であっても、あまり売れないものを市場に出し続けるにはかなりの努力と度量を必要とするでしょう。
売れないということは中身が良くないということとは全く別次元なのであって、売れている作家の本を読んでがっかりすることもあれば、どうしてこんなに面白い本が図書館の薄暗い書棚にしか置いていないのか、と思うことだってざらにあるのは皆さん経験済みでしょう。


多島斗志之氏の「不思議島」は、この作家は他の作品もとっても面白いに違いないと強く思わせる何かを持っている人です。ただ単に私が無教養なだけであって、知っている人はとっくに知っていたのでしょうが、とにかく私にとっては全く無知の作家でした。
この人の作品は既に角川などでも文庫が出ているし、私の読んだ「不思議島」は直木賞候補作品であったそうです。
創元推理文庫がシリーズ化して出版予定とのことなので、きっと出る順に買って読むことになるでしょう。


不思議島 (創元推理文庫)

不思議島 (創元推理文庫)