独立FPの独白ブログ

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■市場には心がない

「市場には心がない」とは今年亡くなった経済学者:都留重人氏の最後の著書名です。(未読です)
経済システム内のメカニズムである「市場」自体には心がないのは当然であって、そこで活動する人間達の心がその市場を生かすのです。


市場を自らの利益誘導マシーンとして利用するだけだったムラカミ容疑者の、あの釈明だか演説だか分からない堂々たる口舌ぶりをニュースで見ていて、この人には心はあるのだろうか?と思いました。
あのようにマスコミの前に出れば出るほど悪い印象を残し、今後、裁判などの展開にはおそらくマイナスになるであろうことをあえてやっているのですから、この人には普通の心は無いのではと思ったのです。
人間らしい心を保っていては、市場での仕手戦を戦い抜くことが出来ないのかも知れません。


話しを飛ばしますが、保険という商品もひとつのメカニズムであって、それが人間のために本当に役にたつようになるかならないかはその保険を扱う人間達の心に委ねられています。
全く同じ保険商品であっても、それを売る人間がその保険を単に金儲けの道具として利用しているだけであると、保険の機能が生かされないことがあり、場合によっては不利益を生むことすらあるのです。


このことはどんな商品でもどの分野でも言えるでしょう。
経済も政治も行政も法律もすべては人間の幸福の追求がその究極の目的なのです。
その方向性を保つのは人間の心です。