公開時のテレビCMなどではスピルバーグ&トム・ハンクスの豪華版感動巨編・・・というように紹介されていた記憶があったので、WOWWOWから録画しておいた「ターミナル」を「感動もの」と思い込んで観始めたのです。
すると、なんともあり得ないような空港職員のいい加減な対応や、あまりにお人よし過ぎる主人公の慌てふためく姿にイライラし、何かの間違いでは?と首を傾げるほどでした。
15分ほど経過したあたりで、どうやらこの映画はコメディであるらしいと気付き(遅い?)、そこからは素直に楽しく観ることができました。無理やりな設定とか、くどすぎる律儀な性格描写なども、コメディとしてなら納得できるものでした。
立場の弱い者達が団結して権威者に逆らう場面、惹かれ合う男女が語り合うテーブルの周りで取り巻き連中が妙な軽業を披露する場面など、往年の子供向けディズニー映画に通じる雰囲気を醸し出していて、そんな意味でスピルバーグらしいと感じた楽しい物語でした。
初めに感じた違和感は私の勘違いによるものだったのですが、少々ずれた宣伝コピーにも多少の責任があるように思います。
多国籍、というか無国籍国家ともいえそうな多民族集合国アメリカを象徴するような国際空港の中で起こった、ユーモアとウイットに彩られた(こういうのを笑いとペーソスというのかも)人間交流のドラマなのでありました。
しかし、国家の紛争解決がやけに早いのはやはりファンタジーだからなのでしょうか??
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