独立FPの独白ブログ

この世界を少しでも美しい姿で後世に引き継ぎたい!

■カーリングで興奮!

いっそのことメダル無しの記録を残し、一から出直しをしてはどうかなど、マスコミの大騒ぎへの非難や自戒も含めた皮肉っぽいコメントが多く聞かれるようになった今日この頃です。まあ、もともとマスコミは別に硬質なスポーツジャーナリズムな訳ではなく、大騒ぎがお仕事なので、その非難は的外れというものでしょう。


「参加することに意義あり」などというのはとっくの昔に建前と化してしまって、出ればメダルが取れると思うような謙虚さのかけらも無い日本人気質は一体なんなのでしょうか。
根拠無く勝てると思い込む感覚はあまりよろしくない感じがします。
得意なものは得意であり苦手なことは苦手であるとちゃんと自覚して、自分なりの自己実現を果たしてゆけばいいじゃありませんか。

世界80ヶ国もの国からその道のスペシャリストが集まる大会で、そんなに簡単に上位に食い込めると思うほうが変です。
そもそも日本の国を動かしているエリート官僚達の多くは頭でっかちで運動音痴で文化の香の似合わない風情の人ばかりなのではありませんか。
日本国民の間に文化やスポーツはまだまだ本当には根付いていないのではないでしょうか。


なんてこととは関係なく、今日何気なくテレビで見た「カーリング」はちょっと感動ものでした。負けが込んでいたわりには優勝候補とか前回チャンピオンとかを破って勢いに乗る日本代表ということは知っていても、この競技で強いとは何か、上手いとはなんなのか全く分からなかったわけです。

しかし今日の試合をジックリみて、少しだけ分かってきました。
氷上のチェスとも言われるこの競技にはビリヤードの要素もあり、大変にスリリングな面白い競技なのですね。おそらく選手達は、微妙なすべり具合の氷の上を、あの薬缶のような重量物体を滑らせて、ミリ単位で思い通りの位置に止める練習を積み重ねているのでしょう。


身体の各部分の筋肉の使い方、バランスの取り方、視線の取り方、集中力などの全てを総動員して思い通りの動きをびしりと決める、しかも、常に微妙に変化する氷の状態などを読み、更に相手の次ぎの手、その先の作戦まで先読みして駆け引きもしながら戦うのでしょう。
ルールと戦略がある程度分かってきたら、非常に面白い競技ですね。


勝った負けたの結果だけに目を向けるのではなく、未知のスポーツの面白さを純粋に楽しむ、これがオリンピックの大いなる楽しみ方であったことをあらためて思い出させてくれる
カーリングでした。
しかし、せっかくここまで頑張ったのだから、スイスにも是非勝って欲しいですけどね。