独立FPの独白ブログ

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■保険加入のアドバイス

今日は「どんな保険に加入すれば良いのか」というテーマで初対面の方のご相談を受けました。とりあえずは医療保険ガン保険にだけ加入しているご夫婦で、お子様も近々2人になる予定なので、死亡保障をキチンとしておきたいと言うのがご相談のきっかけだったようです。


ご主人は会社員なので、国民年金と厚生年金の遺族補償が見込まれること、お子様が独立されるまでの必要資金とそれ以降の奥様の生活資金の算定法、お2人とも元気で迎える老後に関わる資金などなど、周辺情報のご提供を含めてのコンサルティングとなりました。


生命保険は終身保険をメインとするのか、定期保険中心でカバーするのか、医療保障との兼ね合いをどうするか、損害保険にも視野を向けての幅広い選択肢のご案内となりました。
いつも思うことなのですが、保険選択のコンサルティングでは、どこまでの選択肢をご提示するのか、どれだけの保険種類を検討対象とするべきか、その取捨選択はなかなか容易ではありません。


お客様のニード(必要性)を分析して、最適なプランニングを行うなどと、言うのは簡単ですが、実際にそれを行う過程で本当の最適を追求することは実に難しいものです。
保険を買うということは、安心感を買うという側面もある訳なので、金額の妥当性や保障対象の順位付けなどについて「気持ちの問題」も無視できないものです。
結局は、ご自身で、ご夫婦であれこれ考えることを脇からサポートすることしか我々には出来ないのです。


「これが理想の保険です」 と断言できたら、こちらも楽だし、お客さんの方も気軽に決めてしまえると思うのですが、やはり一生にそう何度もあるわけでも無い「保険の検討」は、ジックリとキチンと取り組んで頂きたいと思いながら進めることになるので、どうしてもなかなか決められないという場合もあるのです。


「保険の虎の巻」みたいな小冊子で概ね理解ができて、その中の幾つかの質問に答えると、最適な保険を選べる、などということが本当に有り得るのでしょうか。
私には信じられませんです、はい。