独立FPの独白ブログ

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■師走のメロディ

毎年12月になると日本中の巷に流れていた「赤鼻のトナカイ」をトップの座から引きずりおろし、10年近くに亘って君臨していたメロディはご存知、山下達郎さんの「クリスマス・イブ」ですよね。


〜♪♪雨は夜更け過ぎに雪へと変わるだろう♪♪〜数年前にはちょっと変わったカバーCDも出たこの曲ですが、さすがにここ数年はどこに行っても聞こえてくるという感じではなくなってきましたね。私が老けたため、そういう場所へ行かなくなったためかも・・・?
(今年この曲のシングルCDが5回目のリミックスで発売されたそうです、凄い!)
達郎さんにはビング・クロスビーも真っ青ですね。


ところで、年末にはどうしても耳に入ってくるメロディがもうひとつありますね。
晴れたる青空漂う雲よ〜ベートーヴェン交響曲9番第4楽章に登場する歓喜の歌のメロディです。私と同世代なら、かの遠藤賢二氏の熱い歌声も懐かしいところでしょう。


この所謂「第九」はベートーヴェンでは最も長い交響曲で、手元にあるバーンスタイン、ウイーンフィルのライブCDでは71分となっています。さて、かの有名な歓喜の歌の大合唱は第4楽章の後半3分の2くらいの時間(およそ15分ほど)を占めているのですが、1から3楽章までは歌はなく楽曲のみです。ということは、合唱隊のひと達はほぼ1時間ちかくをステージの上に立ったままで待っているのでしょうか。ライブを見たことがないので分からないのですが、なにか不思議なというかちょっと気まずいような雰囲気ではないのかな、と余計なことを考えてしまいます。


交響曲は、ある楽章の一部分のメロディだけが超有名なフレーズとしてひとり歩きしているケースが多いですね。同じくベートーヴェンの「運命」とか・・・。
でも、その部分のイメージだけでその曲全体のイメージと思ってしまうと、とんでもなくもったいないことになります。


有名なフレーズを含んでいる曲は、せっかく親しみがあるのですから、全曲を通して一度聴いてみるのが良いですね。第九も、あの歓喜の歌のメロディ以上に美しいフレーズを沢山持っている聞きやすい、しかも深みのあるいい曲です。なんといってもベートーヴェンさんの最後の交響曲ですから。
この年末年始に、歓喜の歌ではなく、「交響曲第9番」を通して聴いてみては如何でしょうか。軽くお酒でも、或いは紅茶でも飲みながら約70分間オーケストラと合唱の迫力ある音の流れに身を任せるというのも、乙なものであります。


上記第九のCDはミサ・ソレムニスとの2枚組みで1500円のお買い得です。

ベートーヴェン:交響曲第9番

ベートーヴェン:交響曲第9番



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