前ブログ記事の通り、ラジオ番組の推奨で読んだ「蜜蜂と遠雷」がとても面白かったので、他の番組でキャスター氏がベタボメした本を調子に乗ってまた買ってしまいました。「罪の声」この本も私が滅多に読まない厚手の単行本です。
- 作者: 塩田武士
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/08/03
- メディア: 単行本
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久米さんがあんなにほめていたのは、あの当時現役ニュースキャスターとして事件を追いかけていた、いわば現場近くにいた人だったせいもあるのかも知れません。
アマゾンのレビューでは9割がたは高評価ですが、数少ない星一つ、星二つの低い評価を読んでみると、けっこう納得する感じがあります。小説を面白いと感じるのは、個人の感性の問題なので、向き不向きもあるのでしょう。ストーリーそのものだけではなく文章の運びかた、言葉の選択、言い回し、場面展開の頻度等々、音楽で言えば音程の高低とか、リズムの速度とか、音色などという色々な様子が感覚的に合う合わないがあるものかも知れません。読書は、特に小説は、発表から2,3年経過して文庫化されてから、つまり周りの「煽り」が無くなってから「偏見なしに」読むのが良いと感じたのでした。