独立FPの独白ブログ

この世界を少しでも美しい姿で後世に引き継ぎたい!

子供と若者を大切にする老人になりたい!

日本老年学会などは5日、高齢者の心身が若返っているとして65~74歳は「准高齢者」と呼び、社会の支え手として捉え直すべきだとした。高齢者は75~89歳と定義し、90歳以上は「超高齢者」とするのが妥当だとしている。(1月6日・日本経済新聞など)

子どもは国のいや人類の宝ものだ。若者は世界の希望だ。子供や若者を大切に扱わない社会は滅びるしかないだろう。子供が少なくなり高齢者が増え続ける我が国・ニッポンはどうだろうか。老人たちは子供や若者を宝物と感じているだろうか?

老人は若者より多くの経験を積んできているし、社会の様々な問題への対処方法にも精通しているはずだろう。少子高齢大国のわがニッポンの老人はどうだろうか。

若者を巻き込む高齢者の自動車事故が後を絶たず、幼児の声がうるさいと言う住人の反対によって保育施設が造れない地域も少なくないらしい。既得権にしがみつき権利ばかりを主張するオトナたちが若者の居場所と将来を奪い取っていないだろうか。

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あと数年で所謂「高齢者」に分類されることには、私はかなりの違和感を感じていたので、冒頭の高齢者の再定義については概ね賛成です。(「準高齢者」は不要だと思うが・・・)

しかしこの動きの背景には、老齢年金や高齢者医療関連の社会保険給付の増大と財政破綻懸念の大問題があるのは明白であり「あなた方はまだまだお若い!なので、年金減らして大丈夫でしょ、できるだけ自分で働いて頂戴ね!」というメッセージでもあるのでしょう。まあこの流れは、日本社会の宿命と考えるしかありません。

 

昨年の暮れに2人の息子たちにそれぞれ家族が増えて、私たち夫婦の孫が3人となりました。もう3年前から「ばあちゃん」「じいちゃん」と呼ばれることに殆ど違和感を感じなくなり、自らもその呼称を名乗ることに抵抗はありません。しかしそれは、家族同士の呼び合いのことなのであって、社会の中での「老人」「高齢者」になるとの自覚は全くございません。まして私たちの心身の実態をご存じない政府とか行政とかに「高齢者」呼ばわりされる筋合いではないのです!

(今度実家に行った時には「超高齢者」と呼ばれることになった両親に心境を聞いてみよう)

 

聞けば、何かにつけて「年齢」に拘る日本は先進国の中で特殊なんだそうだが、目上の人に敬意を表する態度などが悪いことではないと感じます。そして高齢者は何よりも多くの経験から体得したはずの教訓と知恵を次世代に伝える役割を自覚し、若者からの敬意を裏切らぬように在りたいものです。

今日は成人の日です、若者に乾杯!