独立FPの独白ブログ

この世界を少しでも美しい姿で後世に引き継ぎたい!

気分はどん底の2013年が終わる

私がこの拙いブログを更新しようとしまいとどうでもよいことではあるけれど、私としては滞る更新は結構気がかりなことでして、やはり今年が終わる最後の日には何かブツブツと独白を書いておこうと思うのです。

思えばここ10年以上にわたって、世の中がおかしくなってきているとか、日本が壊れかけているとか、人類は狂いつつあるとかを言い続けていることに気づくのです。ということは、事の本質は多分こういうことだ。
日本や世界や人類が「最近妙なことになっている」わけではなくて、日本も世界も人類も、もともとがミョウチキリンなのであって、そのことに「鈍感な私がようやく気が付き始めた」だけのことなのだろう。こんな年になってやっとだ!
こう考えるとかなり納得感があり、まあ、仕方が無いから、そんな世界でもなるべく愉快に生きて行くように頑張ってみようかなという気分になれるわけなのです。というかそうするしか仕方が無いのだ!


今年の秋に私の前に現れた天使のような赤ん坊(長男の長男)は間違いなく純粋無垢な存在のはずだが、そんな生れたばかりの純な人間の周りで、みんながみんなぶすっとした顔つきで、笑顔も笑い声も無く、ギスギスした空気に充たされて育ってゆくようなことがあれば、多分その子の人生は暗澹たるものになる可能性は高いだろう。

世の中には善と悪が存在し、善を語るだけで生きて行くのは不可能、平然ときれいごとを口にする腹黒人間は巷にあふれ、声高に正義を主張する実際は悪魔の化身が世間をうろつきまわっている。そんな不条理に満ちた世界のことを、それでも大切に思い慈しみ、なんとか心の安定を保ちながら僕らはやはり生きて行くしかないのだ。ってなことをこの子に語る日がいつか来るだろうか、なんて、奥まで澄み切った初孫の目を見つめながら思ったりするのです。


靖国参拝や右傾化や沖縄基地問題やグローバル経済神話や憲法違反の日常化や教育の荒廃や本末転倒政策乱発や原発問題や哲学なき国家感や性差別や権威主義や官僚主義やらの問題などについて、まったく正反対の意見が存在する訳のわからぬ状況であるというのが人間社会の実態だ。

そのことを自分の住んでいる社会の実態としてきちんと受け止め、目をそらさずにその問題を考え悩み、それでも何とか毎日の楽しみを重ねて生きて行こうと努力するのだ、という気分になった2013年最後の日。

マリアビートル (角川文庫)

マリアビートル (角川文庫)

そんな気分をもたらしてくれもののひとつ、何とか年内に読み終えることができた伊坂幸太郎の小説が「マリアビートル」なのでした。荒唐無稽、無理やりな展開、意味不明な設定、なんじゃこれは、をブツブツ言いながら読み進めていたのですが、後半からは目が離せなくなり、急にスピードアップして読了したのでした。やはりこの作家はなんだかスゴイらしい。