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独立FPの独白ブログ

この世界を少しでも美しい姿で後世に引き継ぎたい!

医療否定ブームと「医療否定」批判

医者に殺されない47の心得 医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法

医者に殺されない47の心得 医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法

【医者に殺されない47の心得】というかなりショッキングな書名のこの本は昨年暮れの発売以来ベストセラー本となり、今も本屋さんの健康書コーナーでの平積み状態が続いています。私も今年の春ごろに買って読み、なるほどなあと思うことしきりでありました。書名と言うのは「売上アップ」のために目を惹きやすいように作られるので、内容以上に過激な言葉を使う場合が多いですが、この本はそうではない。書名の通り、内容もかなり衝撃的なものでした。


「病気の9割は、医者にかかったからといって治るわけでも、回復が早くなるわけでもありません。」(本書‘はじめに‘より)
「9割」という表現はいささか乱暴な気がしますが、「病院に行けば治る」「薬を飲めば治る」と単純に思い込むことは確かにあまりに受け身すぎる態度と言えるかも知れません。
‘日本人は世界でも稀な「医療好き」‘や、
‘「とりあえず病院へ」は医者のおいしいお客様‘
などの指摘はその通りと思います。


アメリカでは「国民皆保険」を実現しようとするオバマ大統領の方針に対して、真っ向から反対する「自己責任主義」を唱える人が半数近くいて、大論争になっています。このニュースを見るたびに、お金持ちではなくても一定の医療を受けられる日本人でよかったなあと思います。いかしその反面、何かと言うとすぐに病院通いをし、医者の云うままに薬を飲み続ける、本当に効果があるのかどうか確かめる術もなく、なんとなく医療を受けている態度は正しいのだろうかという疑問を私は以前から感じていました。この本はその疑問にいちいち明確に答えてくれています。


何につけ、権威に弱く、お上に従順、自分の意見より周りのムードに合わせる傾向の日本人が、「世界で一番医療好き」というのはやはり納得させられるし、そろそろ自己批判が必要ではないかと、この本を読んで改めて思った次第です。少子高齢化の進行で疲弊し続ける社会保障制度の抜本改革には「とりあえず病院へ」の態度を転換することを大いに盛り込むべきだとも思うのです。

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「医療否定本」に殺されないための48の真実

「医療否定本」に殺されないための48の真実

「医者に殺されない47の心得」は発行後1年近くたつ現在でもまだ売れ続けているようですし、「医者の言いなりになるな」という同様の趣旨の本も多数出て、一種のブームを呈しているようですが、つい最近、その流れに対抗する本が発売されました。
それが【「医療否定本」に殺されないための48の真実】というこの本です。なんだか署名も装丁もそっくりな感じなこの新刊本は、これからどのくらい売り上げを伸ばすでしょうか?
(真実が心得より1つだけ勝っている??)


二者択一好きな日本人ですが、どちらが正しいのだろうか?と考えるのではなく、こういう意見もあるのだなという姿勢で情報を取り入れ、そして最終的には自分で考え、自分で判断することを目指すというのが自立した人間の正しい姿だと思うのです。いずれにしても「鵜呑み」にする姿勢では「鵜飼の鵜」になってしまうのです。