独立FPの独白ブログ

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平和の祭典は夢の世界・・か

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トルコで発生したここ数十年最悪とも言われる一連の暴動の発端は、イスタンブールにある小さな公園の再開発計画だった。当初は再開発に反対する4人だけの小さなデモだったが、やがてそれは強権的なエルドアン首相に対する抗議運動となり、全国へ広がっていった。
イスタンブール 2日 ロイター通信]

2020年東京五輪招致の最強ライバルと思われるトルコのイスタンブールでのデモが拡大中です。
都知事の失言問題以降、意気消沈していた東京五輪招致活動の関係者は、このニュースにひそかにほくそ笑んでいることと思いますが、そういうことをどこかで有名人が口走ったりすれば、それこそ「東京」はおしまいとなるでしょう。あぶないあぶない。
それにしても、こんなに激しい政権批判デモが続くこの国で、平和の祭典を開催することを決められるのでしょうか。


他方、国の財政破たんの不安がいまも消えないスペイン(マドリード)で五輪どころではないのでは?という声も上がっている。また、わが日本(東京)はといえば、戦争責任の再認識や人権意識を国際社会から問われたりしているし、東京から250キロの壊れた原子力発電所からの放射能流出が止まらない。


今この世界で、「平和の祭典」の開催にふさわしい都市がいったいどこにあるんだろうか・・
お祭り騒ぎの最中には、陰に押し込まれる現実をまるで無いかのようにみんなで振る舞うのが祭典のルールなのかもしれないが、本当に平和な国など実際にはあり得ないように思うのです。

いや、しかし、そんな世界だからこそ「平和の祭典」が必要なのだという見方もあるかもしれません。
ああ、世界は不条理に満ちている・・・・