空を仰げば青空なのだが、どうもなにやら空気の濁りが気になって仕方がない。先日、東京では茶色っぽい風が吹き荒れ、さては彼の国から黄砂が飛来したかと思ったが、実際は日本国内の埃が大量に舞い上がる現象だったということです。なんだ黄色い砂はあの国の専売特許ではなかったのだ。
とはいえ、西から強風が吹けば、いづれ東京にも間違いなく黄砂が有害物質をくっつけて飛んで来る。
南風は春を運んでくるかもしれないが、北から風が吹いてくれば東京電力のブチ壊れた原発から放射能が舞ってくる。
はるか東の海上から黒船に乗ってやってきたアメリカ海兵隊の最新お荷物航空機が、日本のあちこちの空を「オラオラオラオラ」と飛び回っている。
最近どうも空を見上げて清々しいだけで済まない状況が続いている。日本はなんという悲しい国なのだ。
3.11の恐怖の体験と、その後の未曾有の放射能汚染事故、そして次々と暴かれる日本国の中心部分の腐敗と堕落と魑魅魍魎。
若者たちをこき使い、国の未来を他国に切り売りし、仲間を敵に売ってはばからない連中が支配する暗黒社会、それがニッポンだ。・・・という事実を目の前に突きつけられてもなお、まあ仕方がないなどとため息をつくだけのサイレントマジョリティの群れ。
あんなことがあったのに、こんな状況を知ってしまったのに、それでも変えようとしないなんて、これでは、いつまでも大震災の犠牲者の魂はむくわれないだろう。
今日はやはり悲しい。