独立FPの独白ブログ

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流行り歌の不思議な法則

私の土曜日の早朝は筋トレ、朝食の後、TBSラジオを聴くことから始まります。但し、その番組内のコーナーのひとつである「O矢A子の辛口なんとやら」の時間だけは文化放送に切り替えるのが習慣になっております。あのひと好きでないので・・・


先日の朝もその時間になったとたんにいつものように文化放送に切り替えて聞いたのが「玉川美沙ハピリー」の名物コーナー《くらしっく大行進》でした。音楽家宮川彬良氏がいつも色々な切り口から音楽のあれこれを楽しませてくれるのです。先日の内容が非常に面白かったので、備忘録の意味もこめて紹介します。


今回は「ソドレミ特集」というものでした。
歌謡曲のヒット曲や有名な歌には「ソドレミ」から始まる曲がやたらと沢山あるんです、という特集です。
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例えばこんな曲・・・

高校3年生(舟木一夫)・・・「赤い夕陽が校舎を染めて♪」のアーカーイーの部分の音はソードーレミーです。そんな調子で次々と有名な曲が出てきます。
・・・とここまで書いてきて、アレアレと思いました。何かおかしいなと気がついた人は音感の良い方でしょう。絶対音感ではない私がギターで確かめてみると、この曲の唄い出だしはソドレミではなく、ミラシドですね。上にある楽譜の一番右の音符にフラットをつけて「ソドレミ♭」でも同じ音階なので、そういう意味で番組は進行していたのかもしれませんが。


まあそこらへんはどうでもよいのですが、この「ミ・ラ・シ・ド」(またはソドレミ♭)という出だしは大変に気持ち良くスムースに唄い出せる音の運びだということは間違いないようです。

シクラメンの薫り(布施明

さそり座の女(美川健一)

別れの朝(ペドロ&カプリシャス

悲しい色やね(上田正樹

こころ模様(井上陽水

昭和枯れすすき(さくらと一郎)

地上の星中島みゆき

これらみんな、「ミ・ラ・シ・ド」(またはソドレミ♭)ですよね。


グッバイマイラブ(アンルイス)やTUNAMI(サザン)や千の風になってなどは、似ているけれどちょっとだけ違う「ソドレミ」パターンですね。
このパターンの出だしで曲を作ると、親しみやすい曲ができるのかもしれません。
沖縄の音曲の基本的音階は「ドミファソシド」であるとか、ジャズ、ブルースで頻繁に出てくるブルーノートスケールという音階があるとか、「音階」というのは実に不思議な世界です。