独立FPの独白ブログ

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ロシアの隕石落下は人類への警告

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ロシアの隕石落下、負傷者1200人に 衝撃は広島型原爆の30倍

ロシアのウラル地方で起きた隕石(いんせき)の落下で、飛来時の爆発の衝撃波による負傷者はチェリャビンスク州を中心に約1200人にのぼり、建物の窓ガラス破損などにより同州だけで10億ルーブル(約31億円)の被害が出たことが16日、明らかになった。米航空宇宙局(NASA)は同日、隕石は重さ約1万トン、直径約17メートルで、広島型原爆の約30倍に相当する約500キロトンのエネルギーが放出されたとする新たな分析結果を発表した。(産経新聞 2月17日)

隕石はほぼ毎日、地球のどこかに落下しており、そのほとんどは大気圏突入時に燃え尽きてしまっているらしい。まれに隕石自体がその形を残したまま落下したとしても、大海原のどこかだったり人里離れた山間部だったりすれば誰も気がつかないのだ。


しかし、今回のロシアの隕石落下を目の当たりにすると、僕らの頭上に突然火の玉が落ちてくるという悪夢のようなことが「現実に起こり得る」ことを認識せざるを得ないのです。そして隕石落下時に発生する衝撃波の破壊力も恐ろしい限りですが、それがどこに落ちてくるかによってその被害は計り知れない規模にもなり得るのです。
実際に今回の落下地点の付近には原子力発電所や使用済み核燃料再処理工場もあるのだそうです。


3.11以降の原子力発電所事故対策の議論の中で「隕石が落下してくるなどどいう殆どあり得ない事態まで想定するのは不可能だ」という発言があったと記憶しています。「ほとんどあり得ない」などという曖昧な非科学的な論拠をいくつも重ねて、日本の原発安全神話は構築されてきました。実際に隕石が落ちて来たこの現実を踏まえて、日本の原子力業界、学会は今後何をもって安全と主張するのでしょうか?