独立FPの独白ブログ

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正月に味わった珠玉のライブアルバム!

♪もういくつねるとお正月~♪♪という唄があるように、昔はお正月が待ち遠しかったよねえ・・・・先日ラジオで大竹まことさんがしみじみと言っていました。
確かに昔はお正月というのはとっても特別な季節でしたが、大人になってからは、特に子供が大きくなってしまってからは、年末年始は何かと慌ただしいというだけで、以前のような感慨はあまり感じなくなってしまいました。


とはいえ、お正月こそ稼ぎ時のサービス業でもないし、急に仕事が入ってくることもほとんどない私としては、やはりある程度のお正月気分に浸れる数日間でした。そのお正月休みもそろそろおしまいですが、皆様はどのようにお過ごしだったのでしょうか。


昨年暮れにアマゾンで見つけて衝動買いをしたCDをまだちゃんと聞いていなかったので、先日ゆっくりと耳を傾けたのが、高田渡高田漣の親子ライブのアルバムです。渡さんが亡くなるほぼ2年前にNHKのFM放送用に収録されたスタジオライブ(少数ながら聴衆有り)をCD化したものです。

27/03/03

27/03/03


全曲渡さんのアコースティックギター1本と息子の漣さんのスチールギターやマンドリンのバッキングです。


これが実にすばらしいライブアルバムでした。
渡さんのライブ盤は何枚かありますが、その音楽としての安定度にはいつも少々問題があり、これこそ高田渡だと思うしかないのだが、やはりもう少しビシッと決めて欲しいなあと思うことも多いのです。(ほとんどがアルコールの影響(*^_^*))


しかし、この最新のライブCDは驚くほどにビシッと出来上がっている希有なアルバムでした。担当ディレクター氏の解説によれば、前日にお酒を飲んでいなかった、映画「タカダワタル的」の撮影期間中で高揚感があった、息子と二人だけのライブだった、FM放送番組用の収録であった…などなど色々な条件が重なって、このような非常に良いパフォーマンスを生みだしたらしいのです。


私が渡さんを初めて知った高校時代、懸命になって覚えたアルペジオピッキングのフレーズはほとんど40年前のあのころと同じ、そして変わらぬあの太い唄声もあの頃と同じ響きにしてかつまた、より深みを増しています。
途中であまりの懐かしさに泣きそうになったり、軽いようで結構重い風刺ムードの曲間トークに吹き出したりしながら楽しみました。
まことにお正月らしい、ほのぼのと、しみじみと、そしてきりりとしたの至福の66分でした。
高田渡は永遠です!!