独立FPの独白ブログ

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憲法記念日の憂鬱

憲法の意義を考える、って言ったって世間はゴールデンウイークの真っ最中であって、まあそんな堅いこといいじゃない・・・という気分でもあります。
しかし、なにも行楽地で遊んだりスポーツをしたりグルメ三昧をすることだけが休暇の目的ではないでしょう。日頃は仕事と日常生活に忙殺されて、なかなかじっくり考えることが出来ないようなことにちょっと目を向けるのも、重要なリフレッシュ行動だと思います。


・・で、憲法です。
25条「すべての国民が健康で文化的な最低限度の生活を営む権利をもつ」

原子力発電のシステムはこの規定に照らして憲法違反ではないか。将来にわたって基本的人権を侵し続けるしかない原発については、なるべく早い時期に撤廃に向けて舵を切って頂きたい。


31条「何人も法律の手続きによれなければ自由を奪われることは無い」

都合の悪い政治家や言論人を国家権力が狙い撃ちし、報道の自由を笠に着たマスコミもそれに共謀する、検察という究極の権力構造の驚くべき腐敗状況、およそ民主国家とは思えない現在の日本の司法の世界はどう見ても憲法違反の状態だと思います。


在日米軍施設の7割以上を沖縄に押しつけている状態は個人の尊重と公共の福祉との調整の範囲をはるかに超越して、基本的人権を侵し続ける憲法違反状態だと思います。


憲法9条戦争放棄についての根本的議論を先送りし続けて60数年。
自衛隊を軍隊と認めず、アメリカの軍事費補てんはいいなりに支払い、「非核」といいつつ原発を推進し、アメリカの核の傘の下でのうのうとする。
国家防衛のことになると、憲法との関わりは何が何だか分からないようなぐちゃぐちゃ状態です。


面倒なことにふたをして知らぬふりをして何とかなっていた時代はもうとっくに終わっています。憲法を軸にして、日本人はこれから日本をどうしたいのかについて、キチンと向き合って考えるべきだと思うのです。