独立FPの独白ブログ

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「推定有罪」の怖い国の出来事

小沢元代表、法廷:取り調べメモ70通 指定弁護士、弁護団に「存在」回答
・・政治資金規正法違反で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告の公判に絡み、検察官役の指定弁護士は9日、元代表の起訴議決をした東京第5検察審査会に東京地検が送付した捜査資料のリストを元代表の弁護団に開示した。建設業者の「取り調べメモ」が計70通存在することを弁護団に伝えた。
 取り調べメモなどを巡っては、東京地検が6日、弁護団の請求に基づく東京地裁の照会に対し、開示を拒否。弁護団は8日、指定弁護士に対し同様の内容を開示するよう申し入れていた。
 関係者によると、リストには元秘書の衆院議員、石川知裕被告(38)=1審有罪、控訴中=を取り調べた田代政弘検事(45)による捜査報告書があったほか、これまで開示されていない主任検事による捜査報告書なども載っており、弁護団は今後、証拠開示を求めるとみられる。
 元代表の公判では、田代検事が捜査報告書に実際のやり取りとは異なる記載をしていたことが判明。
また、前田恒彦元検事(44)=証拠改ざん事件で実刑確定=が「裏金授受を否定した建設業者の事情聴取のメモが多数あるのに、検察審に提供されなかった」と証言。
弁護団は、東京第5検察審が議決に至った経緯を探るため、リストの開示やメモの存否を明らかにするよう求めていた。【和田武士】毎日新聞 2012年2月10日 東京朝刊

ある権力集団にとって都合の悪い政治家を「微罪でヒッカケ」てとりあえず活動を制限する。証拠をねつ造し、不利な証拠は隠し、それでも立件が困難と踏んで起訴を断念した。
しかし、諦め切れない者たちが「市民団体」を名乗って検察審査会という仕組みを利用し、ここでも証拠をねつ造し、都合の悪い証拠を隠蔽し、つまりはインチキ手続きによる印象操作で強制起訴に持ちこんだ。


とても法治国家と言えない粗暴な人権無視リンチが許されているという、おそろしい暗黒の国ニッポンだ。
そして、自分たちの仲間がこんな不当な攻撃をされることを横目で見ながら知らぬ顔をし続けている政治家先生方の、信じがたい思考停止状況に、心から恐怖を覚えるのです。


が、しかし、このニュースはとても小さなスペースでひっそりと報じられているに過ぎないのです。気づいていない人は多いのでしょう。
自分の身に直接降りかかるまでは他人事で生きられるなんて、人間の英知とは、心とは何なのでしょうか。


ただ、ひとつ救われるのは、この問題を大問題だと主張し続けている言論人、法律家、ジャーナリストもちゃんと存在していることなのです。私はその存在を「ラジオ」と「ネット」で知ることができています。

新聞、テレビ以外の情報に触れる習慣を持つひとが一人でも増えることを熱望するものです。