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独立FPの独白ブログ

この世界を少しでも美しい姿で後世に引き継ぎたい!

目立つ保険の広告

久し振りにちょっとアブナイ保険の広告を発見しました。
ある朝全国紙の一面広告でデカデカと文字が並んでいました。
巨大な文字で表現された事柄はその保険のアピールポイントでしょう。
最も大きい文字で書かれているのは「誰でも3000円!」ですので、この保険は誰でも手軽な保険料で加入できるのが売りと感じ取れます。


生命保険や医療保険は年齢によって保険料が異なり、同じ保障内容であれば普通は高齢になるほど高くなりますが、この商品は全世代で同じ保険料で加入できるということです。
20歳代:3000円、30歳代:3000円・・・70歳代:3000円、80歳代:3000円と大きな文字が並んでいます。
この広告では「3000円」という大きな文字が10箇所に書かれていますので、きっとアピール効果は絶大と思われます。


さて巨大文字で書かれていることが強調したいポイントだとすると、非常に小さな文字で書かれているところはどうなのか?お客にとって不利なことは小さな文字で書いてあるという陰口を言うひとがいますが、この広告ではどうでしょうか。
目を凝らしてそのかなり小さい文字を良く読むと次のようなことが書かれていました。

補償額は加入時の年齢、性別により異なること。
契約後、保険料は10年ごとに高くなること。


あれあれっ、「全年代で3000円の保険料で加入できる」からといっても保障内容が同じなわけではない。ではどんな保障内容なんだろう、と思って下段に目を移すと「入院日額1万円」などの保障内容が記されています。そしてその下にまた小さな文字で「これは40歳代の保障の例です。そのほかの方は資料で確認して、」なんて書いてあります。


ちょっと気になったのでこの保険会社のHPで試算してみたところ、3000円コースの入院給付日額は40歳で1万円。ではその他はどうか?
50歳は日額6000円、60歳は4000円、70歳は2500円でした。


全ての年代で3000円で加入できるといっても、「費用対効果」から見れば随分差があります。入院給付金額は40歳と70歳では実に4:1、つまり70歳の保険料は40歳の4倍ということではないですか。


保険、金融商品の広告というのは、こういうところに注意してみる必要があるのです。