独立FPの独白ブログ

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リスクを軽く考えたい気持ちについて

先月中旬の土曜日の朝、30分の筋トレを終えたあとも何となく身体をもっと動かしたい欲求を感じたので、久しぶりに早朝ウオーキングに出かけることにしました。
トレーニングウエアを着て玄関に降り、靴を履こうと身体を少しかがめたその瞬間、最近ちょっと忘れかけていたあの痛みが腰部右側の脊柱起立筋を襲いました。その瞬間は「あれれっ、ちょっと危ない感じかな・・」という程度の痛みだったので、そのままウオーキングに出て、すこし速足のお散歩程度で大学通りなどを巡って帰宅しました。


筋トレを始めてから2年と2カ月の私は、日常トレーニングの一つとして駅の階段などは必ず1段飛ばしで上るようにしていて、結構足腰もしっかりしてきたはずと考えていました。ちょっとぎっくり腰になりかけたけれど、以前の身体とは違うはず、すぐに治るに違いないと考えていたのです。しかしそれが私の慢心であったということに、あれからほぼ1カ月経った今日にいたって私は痛感しています。


本当に痛みが激しい腰痛なら、2日ばかりは仕事も調整し、ほとんど安静にしてやり過ごしたものですが、今回は軽いのだ、筋トレで鍛えた腰なのだと自分に言い聞かせ、ついつい毎日を普通に過ごしてしまいました。
その結果、1週間後に腰回りの筋肉が更にこわばり、その2週間後にはかばっていた右側に続いて左側の腰の筋肉が硬化してしまったのです。今朝など起き上がるのに数分を要しました。


明日の月曜日、どうしても変えられない予定の仕事で出かけますが、明後日から数日間は極力外出を控え、パソコンに向かう時間も最小限にとどめ、養生しようと心に決めています。過去の経験から分かっていたはずの対策を、1カ月遅れでようやく実行するバカな私です。


人間は物事を自分に都合よく考えようとするもので、冷静に見れば非常に危険な状況であるにも関わらず、大丈夫、大丈夫を自分をごまかしてしまう時があります。
私の腰痛が長引く程度のことであれば、自分ひとりの問題であるし、たいして人様に迷惑もかけないでしょう。
しかし、多くの人々を巻き込んでいる状況の中にある当事者であれば、自分にとって都合の良い解釈をしたり、甘い現状把握や思い込みでことを進めたり、リスクを軽ろんじるような態度は決して許されないはずです。


東京電力福島原発事故後の関係各界当事者の発言等を見聞きするにつけ、人間の心に棲む悪魔の存在を思ってしまう今日この頃です。この期に及んであの態度とは、と怒りを覚える電力会社やお役人や御用学者やその他大勢の人たち、どう考えてもヒステリックになっているのは反対派ではなく、あの人達のほうですな。


ああ、なんでもかんでも、すぐに考えが原発事故問題に飛んでしまうのだ。