独立FPの独白ブログ

この世界を少しでも美しい姿で後世に引き継ぎたい!

ニッポン女子はやっぱりすごい

なでしこジャパン、本当に世界一になりましたね。f:id:fpclu:20110719142209j:image:medium:right
「サッカーのWカップで優勝」なんて、良く考えてみればこれはもの凄いことです。サッカーを知っている人ほど驚き、感激していることでしょう。「スゴイ!」の言葉しか出てきません。


試合時間が真夜中であり「朝型」中高年である私は、グループステージの試合はニュースやサッカー番組のハイライトしか観ていませんでした。決勝トーナメントの試合時間は、いつもより少し早く起きればOKの時間帯となったので、3試合ともテレビ観戦できました。早朝なのでマナーを守り、ささやき声で「よおおーーし」などと叫び、音を控えての拍手などをしながら応援しましたが、その甲斐がありました。つまらないインタビュアーの質問が始まるまで、選手、スタッフ達の喜ぶ様子をずっと見続けておりました。久しぶりに良いものを見せてもらいました。


今のなでしこジャパンはまことに素敵なチームです。「奇跡」「番狂わせ」とか「何かの力がはたらいて」などなど様々な表現も散見されるようですが、このチームはとてもとても強かったということで間違いないのだと思います。沢山の人々の、永い歳月の、様々なものの積み重ねがこの結果なのです。


何度も訪れる逆境に、立ち上がり、また倒れ、また立ち上がりを繰り返して、諦めなかった人たちの努力が報われました。長い長い期間の摂生と努力、好きだからこそ夢を追求し続けるその情熱、みんなが心を打たれる、真摯な人間の美しさの象徴が、チームキャプテンの姿なのですね。
澤さんは素晴らしいひとです。


「疲れた時は、私の背中を見て」とチームメイトを引っ張る、ひたむきな、頼もしい、力強いリーダーの澤穂希さんですが、ところが、PK戦が苦手だという彼女は「蹴る順番を最後にして」と申し出たらしい。そのいきさつがPK戦直前のみんなの笑い顔の理由のひとつだったそうです。なんとまあ素敵な人です。
世界一、澤さんの得点王、MVPの受章とともに、もうひとつオマケでもらった「フェアプレイ賞」も日本の持ち味の一部を象徴しているようにも感じます。


世界中のメディアがニッポンの女性アスリートに称賛を送っているというニュースの後で、目に入ってきた国会予算委員会中継の画面では、女性の顔は一人か二人しか見当たらず、脂顔のオッサンばかりが議場を埋めている光景になんだかがっくりです。
ベストセラー『デフレの正体』の藻谷浩介氏もいうように、日本の社会の立て直しには「優秀なる日本女性」の力を動員するべきだと思います。