独立FPの独白ブログ

この世界を少しでも美しい姿で後世に引き継ぎたい!

理性と感性と野性のバランス

人類はいつからか高い知性と豊かな感性(あくまで地球上でのことですが)を手に入れた。どちらもおそらく、進化の過程で非常に発達した脳によって得られたメリットです。
しかし、メリットの裏には必ずデメリットが潜んでいるのが世界の真理、便利さと危険は表裏一体です


人間の脳には左脳と右脳とがあり、左脳は主に論理的な事柄を司る機能、右脳の主な機能は感性・感覚を司る機能です。双方がバランスを保ち、相互に協力し合って機能することで人間は生活しています。
しかし、高度に発達した文明社会の中で人類の野性の感覚はどんどんと退化しているだろうな、ということは素人ながらにも想像できます。


食べ物が単なるエネルギー源だけでなく、楽しみのひとつであるというのも人類の特異性だと思いますが、食べ物をめぐって人間は楽しみと危うさを同時に抱える宿命です。
「美味しい」とか「不味い」という味覚のそもそもの機能は「安全な食べ物を見分ける」ことだったはず。幼い子どもが基本的に苦い食べ物をものを受け付けないのは、人間が本能的に持っている危険感知能力を示しているそうです。


幼い子供や動物なら不味い物を口にすれば即座に吐き出すでしょうが、人間のおとなはそんなお行儀の悪いことはなかなかできません。作り笑いで我慢して飲みこんじゃう!
不味いけれども健康に良い食べ物があったりもするし、本当は不味いのに味付けでおいしくしてしまった物もあったりします。人間社会はヤッカイです。


人間は文明の発達を通じて野性を少しづつ捨て、理性を高めて来たように見えますが、「野性の喪失」が生物としての機能の衰退でもあるという側面を、時には「理性的に」思い起こす必要があるのでしょう。
人間はあくまでも生身の人間であること、自然の一部であることを感じつつ生きることが必要なんですね。時には月に向かって吠える??