独立FPの独白ブログ

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集中と分散について

大型連休の初日から東北の被災地に向けてボランティアの人たちが続々と駆けつけ、当地周辺では大渋滞が発生しているらしい。現地にとって悩ましい事態ですね。
なんとか復旧の役に立ちたいとの思いを持つ人が多いことは心強いことですが、やはりあまりにも一時に集中してしまうと、かえって現場が戸惑うということもあるようです。


最近はボランティア活動をコーディネートするボランティア団体も多く存在するので、まずはそうした団体から情報を入手したり、現場の実情を把握してから計画をたてて実行に移すのがベターなのでしょう。


私は阪神淡路大地震の時に、神戸の仮設住宅でお年寄りの部屋の掃除や電球取り換えなどのボランティアを経験しました。その際に学んだこととしては、1年2年経過して世間であまり話題に上らなくなった後にも、継続して活動することがとても重要だと知らされました。


ここぞという時にタイミングを逃さず知能と力と熱意を集中させることも必要な時がありますが、一端冷静になって少し遠くから事態の全体を把握し、長期的な視野で計画的に行動することも同時に大切なことです。


なかなか難しいことですが、直接の被災者の皆さんに比べてじっくり考え、見極めるゆとりがあるはずの周囲の者たちは、考えて行動することが大事ですね。
「集中」と「分散」について考えさせられることの多い今日この頃です。