独立FPの独白ブログ

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新聞の正しい見方

ほぼ日課となっている朝食後の10分間新聞流し読みなのですが、今日はまたまた深いため息をつくことになりました。今朝の朝日新聞一面トップ記事は
《入試投稿容疑で予備校生逮捕〜京大入試、偽計業務妨害容疑で》です。


「容疑者」の周辺情報と入学試験場での新手のカンニング手口を概説し、この事件の社会的な意味などに触れた後で、この記事の最後を次のような文章で締めくくっています。
「19歳の少年の立ち直りに配慮した捜査が求められる」


知名人でもない未成年者の一人の受験生の犯した行為に関して、まるで社会秩序を揺るがす大犯罪のごとく、テレビと共にデカデカと報道し続けている張本人の新聞が、こうして「正義」と「おとなの良識」を堂々と振りかざす。
この鉄面皮ぶりはすでに常軌を逸してあまりある。ラジオなどを聞いていると、こうした新聞テレビの姿勢に関して多くの批判的意見が語られています。経営上苦しんでいるラジオを応援しなければいけません。


さて、同じ今朝の新聞のかなり後ろの方にひっそりと小さな囲み記事があった。
《前原外相、脱税関係企業から献金 全額返金を表明》

前原外務大臣:「私の政治資金収支報告に記載ミスがございました。この収支報告書に誤って記載されてご迷惑をかけた方々に心からお詫びを申し上げたいと思います」


【政治資金報告に記載ミス】とはつい最近までどこかで大騒ぎしていたキーワードではなかったでしょうか?
この問題は「政治とカネ」問題ではないのでしょうか?
この大臣を政治資金規正法違反で起訴するべきだと主張する正義感の強い「市民団体」はいないのだろうか。


さあ、このアンバランスの正体はいったい何なのだろうか・・・・???。おそろしい・・・。