独立FPの独白ブログ

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日本は鎖国してたらしい!?

菅首相が年頭所感で言ったという『平成の開国』宣言を知った時からどうにも違和感を感じ続けています。それはこの人の言動がどう見ても「開く」とは正反対の「閉じる」傾向を示しているように感じられるからです。


菅さんはこれまで日本を覆い尽くして来た(ある時期までは日本を育て、ある時期以降は日本を劣化させ続けている)「既存の枠組み」を、開かれたものにして改革するどころか、むしろそれを守り、自らもどっぷりと浸かることで保身を図ろうとしているようにしか私には思えません。いったいどの辺が「開国」なのか、まったく理解不能です。


ところで昨年を象徴する漢字は「暑」などではなく「漏」だと主張する人が多いですね。確かに昨年は国内では警察からの捜査データ流出、海上保安庁のビデオ流出、世界ではWIKIリークスによる外交上の機密情報の流出などが相次いだわけで、もはや権力は情報が漏れるものと覚悟しつつ戦略を立てる必要があるのかもしれません。日本ではどうも他人事のようですが・・・。


このところ連日報道されているエジプトの反政府デモは現政権を追い詰めつつあるようですが、市民蜂起発生の時期には「フェイスブック」などのインターンネットによる連帯の呼びかけや、他国での反政府活動などの情報流通が大きなきっかけとして機能したようです。


インターネットの世界的普及、情報の共有化が、独裁者を窮地に追い詰める。火器をもたない庶民が情報力という武器を使い、権力に立ち向かうようになったのです。
今まさに世界は「開かれた情報」によって革命的に変化しつつあります。


さて、そこで「平成の開国」宣言の我がNIPPONではどうかと言えば、大事な情報を懸命になって独占しようとするマスコミ(記者クラブメディア)さんたちと、その既得権を担保することで、なあなあの関係を維持し、保身を図る政治屋さん、それらを手のひらの上で操っては、国民のお金で自らの権益拡大を画策し続けるお役人様たち・・・が支配する「閉鎖情報国家」です。


日本には一人の独裁者がいるわけではなく、ある意味で「集団的独裁体制(?)」とでも言えそうな統治の仕組みが出来上がっているようなので、かえって性質が悪いようです。本当に悪い奴が誰なのかが分からない形で、つまりいつも誰も責任を取らないやり方で国民を搾取するというのは非常に悪辣だ、などと考えていたら、TBSラジオから少しだけ明るいニュースが聞こえてきました。


フリーのジャーナリストたちが中心となって、「記者クラブ」に独占されている記者会見をオープンにして開催する組織を立ち上げたというニュースです。
発起人のひとりである上杉隆氏いわく「先進国ならどの国でも普通に行われている開かれた記者会見」であるにすぎず、日本の現状だけが異常なのだとのこと。


もはや一切期待感は無いですが、「開国」などと仰るのなら、即刻記者会見のオープン化を実現することが先なのです。どうみても既得権集団の会員登録をしたとしか思えない菅さんには、本当の開国など望むべくもないのでしょう。


しかし、ひとりひとりは無力でも庶民が団結して政権を揺るがすことも、エジプトの事態を見てもあり得るのです。そのための最低条件のひとつが、庶民が正しい情報を入手できる環境の確立です。


力の無い我ら庶民には、正しい情報こそがイノチです。
今年は『情報開国元年』としなくてはいけないのです!!  
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